山と自然の贈り物の記録
24年晩秋の北穂高岳とカール巡り

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10月20日。先週は、子供達が住む船橋市に行って、山はお休み。夫は、「今週末は晴れ」だと、
早くから私の耳元で「ささやき」ますが、「楽しい紅葉狩り」ばかりしていると、「陶芸クラブ」の
「福祉バザー」で販売する作品が出来上がりません。涼しくなって、いよいよシーズンを迎えた
「トンボ玉」にも力を入れたいのに‥‥‥。
夫の思いは、た日に、「紅葉の上高地」と「晩秋の穂高連峰」に行きたいと言うことです。


「私は忙しいから、一人で思いっきり、どこまで出来るか、駆け回ってきてみたら!」「トレイルラン
のつもりで、やってみたらイインジャナイ!」と薦めてみたら、本当に飛びついてくれました。
「北穂のワインをもう一度のみたいな」と私のささやかな願いを言うと、「でも、香りは槍ガ岳ワイン
のほうが良かったんじゃない?」と夫。本気でワインを買ってきそうな、雰囲気になってきました。



ここからは、夫のレポートです。                            



◎上高地~「涸沢カール」~「北穂高岳」~「横尾本谷左俣カール」~「横尾本谷右俣カール」
~「天狗原カール」~「槍沢ロッジ」~上高地(日帰り買い物ツアー)





【晩秋の穂高連峰を期待していたら、なんと、そこかしこに紅葉が残っていて驚いてしまいました】
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今日の予定を、いつもの様にアバウトに計画をしてみました。


上高地5:30→横尾6:30分→涸沢8:00→北穂高岳10:00→左俣下降して二俣11:30
→右俣遡行して横尾尾根13:00→槍沢ロッジ14:30→上高地16:30(明るい内に帰還)

ガイドブックの時間に、本谷の左俣と右俣の概算時間を足すと、23時間くらいになります。途中の
「北穂高小屋」と「槍沢ロッジ」でそれぞれの「赤と白ワイン」計4本をお土産にして帰る予定です。





・5時10分。いつものタクシーで上高地BTに着くと、こんなに寂しい光景です。
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・間もなくバスが到着したので、「季節はずれだったか」と言う思いが、少しは癒されました。
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・暗い中での一人旅は、力が入りません。20分位かかったかなと時計を見ると、
30分もかかっていました。今夜お世話になるとも知らず、明神館を後にします。
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・ペースアップをしたと思ったら、デジカメを落としてしまい、捜索で30分もロスしてしまいました。
落としたのは「明神館のあたりしかない!」。走り回って疲れましたが、無事回収して、朝日を一枚。
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・寒い朝ですが、さすがに人気の「徳沢園」。今日もテントが数張り。この辺りの紅葉は未だです。
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・今日も「寄って行きなさい!」と誘ってくれますが、「折角ですが」先を急いでいます。
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・7時10分。40分遅れで雄大な横尾谷。屏風岩と穂高連峰に朝陽が当たり、今日も歓迎してくれています。
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・今日の「明神岳」は、いつにも増して「シュッ」としています。秋晴れで、透明感が増したようです。
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・「横尾大橋」の橋桁。いつもは、何気なく渡ってしまいますが、
今日は、霜が降りて「サクッサクッ、キュッキュッ」と音がします。
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・日陰の「ガマズミ」の葉は、こんなにビッシリ霜に覆われて、確実に冬がきています。
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・陽があたっている所にくると、打って変わって「紅葉」の真っ最中です。
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・気を良くしてピッチが上がります。やっと先行者も出てきますが、決まったように、「屏風岩」に
カメラを向けています。「赤や黄」が岩壁を彩っているのに、私のカメラでは写し込めませんでした。
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・下部岩壁も、こんなに紅葉の衣をまとっています。どうしても、「赤」が鮮明に出ません。
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・登山道脇の、「コシアブラ」みたいな「黄葉」は、こんなに鮮やかに映し出されました。
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・陽が当たってきた「横尾谷」。いくらも標高をあげていないのに、一面の黄葉に包まれます。
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・横尾谷の上流方面も、黄葉が待っています。。北穂高岳に向かって、紅葉!、黄葉!。
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・「ダケカンバ」の黄葉と、下部岩壁の紅葉。見る角度が変わって、少しは鮮やかに写りました。
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・予定より40分遅れて横尾を出発したのに、写真撮影が多くて、なかなかペースアップ出来ません。
急いだつもりなのに、40分かかって本谷橋。山小屋の若者達が、冬に備えて橋桁をはずしています。
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・右岸の急坂を登りトラバース道に入ると、対岸の「紅葉、黄葉」が目に飛び込んできました。
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・対岸ばかりではありません。身近なところにも、鮮やかな「ナナカマド」の赤が、青空に映えます。
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・「涸沢」に向かうトラバース道の両脇も紅葉していますが、落ち葉が多くなってきました。
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・「奥穂高岳」の豪壮な姿が現れました。「涸沢カール」まではもう直ぐです。
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「涸沢カール」に着きました。「奥穂高岳と寂しいテント村」「北穂高岳に涸沢槍」、晩秋のカールです。
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・晩秋の景色だけではありません。どういう「DNA」なのか、負けずに生き残っているものがいます。
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・真っ赤な「ナナカマド」と「南稜」、「北穂高岳」。撮り方によっては、「秋真っ最中」に見えるものです。
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・9時です。1時間遅れになってしまいました。「涸沢小屋」は、まだ、名残りの紅葉に包まれています。
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・「本谷橋」からTシャツ1枚です。北穂沢の登りも暑くて、暑くて。「湧き水」が涼やかです。
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・「北穂高岳南稜」から見た、「前穂北尾根」の見事な歯並びはさすが、いつもの貫禄で控えています。
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・これが「北穂高岳東稜」の「ゴジラの背」を、「南稜」から見たところです。確かに、頭と首、
背中のギザギザが見えますが、下から見ると、岩稜上で感じたほどの高度感は感じられません。
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・10時55分。予定より55分遅れで、北穂高岳山頂に着きました。風はありますが、今日も快晴です。
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・三度目の「北穂高岳小屋」。他の小屋は「小屋仕舞」に余念が無いのに、ランチの案内がありました。
ひいき目なのでしょうか。また、泊まりたくなりました。「赤、白ワイン」の買い物完了です。
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・つい先日。と言っても、二週間前になりますが、紅葉を二人締めした「北穂池」が俯瞰できます。
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・前回は広く感じた、岩壁にせり出したような「テラス」越しに、「槍ガ岳」を遠望します。
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・観測データでは、昨日の夜は、-6℃くらいに気温が下がったようです。こんなに厚い氷が張りました。
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・「A沢のコル」まで、駆け足で下る予定が、とんでもない。Tシャツ一枚で、手まで凍えてしまいました。
ジグザグ道だった記憶なのですが、飛騨側の風と、クサリ場の連続に、案外時間がかかったのです。
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・「A沢のコル」から「北穂池」往復のガイドが在るようですが、踏み跡が分からないので適当に下りました。
駆け下れそうだった「ザレ」が、一昨日までの雨の水分と、その後の低温で凍ってしまい、なかなかの手強
さです。「北穂池」を見る「本谷左俣カール」に降り立つまで、予想外の1時間もかかってしまいました。
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・「左俣カール」は、遠目に見たものとは大違いです。嫌なガラガラ続き。水は、凍てついていました。
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・「北穂大滝」が、白く見えます。白いものは、「なんと氷です」。紅葉を見た後で、結氷を見るとは!
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・下るにしたがって、大滝の落ち口までが見えてきました。あの上に、「北穂池」と「雪田」があるのです。
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・大滝正面のガレを少し登って、全景を撮影しました。紅葉と結氷の、両方を見られるとは感激です。
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・大滝ばかりに目を奪われていると、再び、秋の紅葉の反撃です。切り立つ谷の向こうに、真っ赤な紅葉が。
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・13時、2時間もかかって、「二俣」に着きました。予定よりの遅れが、さらに30分増えてしまいました。
今朝、「紅葉、黄葉」の中を、ウキウキしながら辿った「涸沢」への道も、うっすらと見ることが出来ます。
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・日向ぼっこをしながら、思いっきり行動食を食べて、挽回です。
アッと言う間、約40分でカールの縁、堰堤に着いてしまいました。
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・二度目でなかったら、本当にビックリしてしまう光景です。ド~ンと、「右俣カール」 が登場です。
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・まだ14時前、緊急ビバーグする時間でもないのに、不埒者めが!でも、ウラヤマシイ!
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・前回は、最初のカールの正面。一番潅木が薄そうな所を突破したが、
今回は左に回り込んで、ハイマツを分けていきます。ほんの50m
くらいで、ウソッと思ってしまう程立派な、踏み跡が現れてきました。
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・踏み跡から、二番目のカールに飛び出しました。前回はズーつと右側の、潅木の中を歩きました。
左俣のカールとは、比べ物になりません。まるで、「涸沢カール」の底にいるような錯覚を覚えます。
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・咲き送れた「リンドウ」がたくさん咲いていますが、縮れて元気がありません。
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・「チングルマ」は、「花」と「実」の他にも、真っ赤に燃える「葉っぱ」も楽しめるのです。
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・先にに進めば進んだだけ、カールの見え方が変わってきます。何度でも来たくなる絶景です。
大きな岩や、真っ赤なナナカマド、意図的に配置したかのようにも見え、まさに築山のようです。
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・14時50分。二俣から2時間弱で「横尾尾根」の稜線に立ちました。この下が
「天狗原カール」。氷河公園とも呼ばれ、岩石のモレーンが
広がる道端には、霜柱が溶けずに残っています。日陰は凍っているのです。
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・残念ながら、青空に聳える「槍ガ岳」を見ることは出来ませんでしたが、こんな力強い槍も良いものです。
紅葉に、カールに、大滝にと感激しまくりできたためか、遅れは1時間50分にも膨らんできてしまいました。
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・もう15時になってしまいました。有名な「槍ガ岳鑑賞スポット」の天狗池にも、人影はありません。
今日のうちに、上高地BTを脱出するのには、あと3時間30分くらいです。ノンビリは出来ません。
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・20分で、「槍沢の登山路」に合流しました。ツアー最後の仕事は、「槍沢ロッジ」での買い物です。
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・16時10分に「槍沢ロッジ」に着きました。当初の上高地帰還予定が、16時30分だったので、
今朝の運転手さんを手配してあります。「早く連絡しなくちゃ」と思うものの、電話はカードしか使
えません。「カードを置いてますか?」「ありません!」。「なんと言う、冷たいお姉さんなんだろう」
「な、なんとか、なりませんか?(公衆電話でなく、ロッジ専用など)」「緊急ですか?」「タクシーに
遅れることを伝えないと‥‥」「これ、お客さんの忘れ物ですけど、つかえるかな?どうぞ」
「あ、ありがとうございます。でも、ゼロでした。」「じゃあ、これはどうですか?」「おっ、使えそ
うですが、タクシーが出ません!」「やっと出ました。18時30分くらいになります。よろしく」と
やっと用が足りました。「槍ガ岳ワイン赤、白」を買い込んでザックにしまいました。
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18時30分までに、あと2時間10分くらいです。「槍沢ロッジ」で最初にワインを買っていれば、
もう少し早く「テレホンカード」を貸して貰えたかも知れない。10分も無駄にして、タイムが苦し
くなってしまった。でも、順調に走り抜ければ、ゲートが閉まる最終ギリギリの18時45分まで
には、楽勝で着くはずです。その筈だったのですが、今日二度目のアクシデント発生です。
横尾山荘を過ぎて暗くなってきたので、ヘッドライトを用意したところ、数秒で消えてしまいました。

ウソだろ! 出発時には確認をしてきたのに。でも、点かない訳ではないのです。一瞬の灯かりで
「道形」を確認しながら、走りつづけます。暗闇の中なので、飛ぶように走っている錯覚になります。
「徳沢園」について時計を見て驚きました。横尾から30分もかかっています。これでは「早足」と
変わりありません。途中、「新村橋」手前で、サルの群れとバトルしていたのが、響いたのだろうか。


悪夢のような、暗闇での格闘だった。遠くでサルの声がしていたと思っていたら、次第に群れの中に
入っていってしまったようだ。「キッキッイー」「ホェーホェー」「ヒュイッー」と、夜の動物園
探検のようだ。まもなく、「ザッザー」「ザーッ」と右と左の林を猿が飛び交っている。まるで、
子供の頃に読んだ「ターザン物語」のようだ。私と一緒に走っているのか、私を獲物として追いかけ
ているのか、いつまでも併走してくる。突然、2~3m先の道に猿の影。ストックで思いっきり石を
鳴らして追い散らしたと思ったら、今度は右手の木の枝に猿が。「ナメられてはかなわない」とばかり、
大声で雄叫びをあげて威嚇。いかん、イカン! どっちが動物か分からなくなってしまう!


戦い済んで、17時45分に「徳沢園」でした。上高地まで45分残しているので、なんとか間に合
いそうです。ところがです。「明神館」に着いたのが18時15分。ここでも、錯覚を起こしていま
す。20分もあればと思っていたのに、30分もかかっています。この調子でいくと、ゲートの閉ま
る時間までに、間に合わなくなってしまうかも知れません。

ここは大事をとって、今朝通過した「明神館」に、心ならずもお世話になることにしました。





21日。「朝焼け」ならず「朝ボケ」の「明神岳」です。今朝の稜線は、風速17m、気温-5℃と冬の
到来です。昨日は、良い日だつた。1日快晴で、風弱く、気温もほどほど、絶好の「買い物ツアー」日和でした。
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・今日はのんびり、上高地BTに向かいます。それなのに、15分で「小梨平」に着いてしまいました。夕べは
あんなに急いでも、遅れ遅れでした。今日は、時間に余裕があるのに、早く着いとしまうとは、皮肉なものです。
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・寒くとも、風が強くとも、さすがに「カッパ橋」です。うす暗い中に、多くの観光客の姿があります。
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6時25分。予約したタクシーに乗り込みました。いつもの運転者さんではなく、ピンチヒッターさんが
迎えてくれました。昨日の顛末を話すと、なんと、なんと、ゲートが閉まっても大丈夫なのだそうです。
彼、曰く。「そんなお客様のために、タクシー2台を上高地に残しているそうです。」「時間を計って、
ゲートまで乗せていって、ゲートの外で待っているタクシーに乗せ替える」のだそうです。そんな便利な、
システムを作っていてくれたなんて、有難いことです。取り敢えず、「涸沢カール」「「左俣カール」
「右俣カール」「天狗原カール」巡り と 「北穂高ワイン赤・白」「槍ガ岳ワイン赤・白」 合わせて、
3キログラムの買い物を終えて、下山しました。

外泊したお詫びに、いつもの「新島々のセブンイレブン」で「甘酒」と「梓川SA」のコンビにで「おやき」
と「ワサビチョコレート」の買い増しをして、こんなに「お土産」を抱えて、意気揚々と帰宅です。
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・お土産のワインは、十二支に護られた飾り棚に鎮座しました。祝い事があるまで、しばらくお預けです。
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夫の一人旅は終わりました。以前も書きましたが、夫の「日帰り登山ランクづけ」で言えば、今回は
「上級クラス」に入ります。ただし、「当日中に帰宅する」条件をクリアできませんでしたから、「失格」
だそうです。撮影に夢中、絶景に夢中になってしまったりと、何にでも夢中になるタイプですから…。
次のワンデイは何処へ出かけるのですか?







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Posted by tomo
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[HG日帰り登山
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