山と自然の贈り物の記録
24年北鎌尾根は天空の散歩道

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9月2日。今年の夏山の、メインディッシュは「北鎌尾根」。一度尾根に取り付いたら、
「槍ガ岳」に抜けるまでは、ずうっと岩稜の上。山登りになると、驚くほど大胆な夫も、
不安定で、雷がきそうな天気にはかないません。
絶対雷がこない日に、一気に尾根を駆け抜けたい夫は、少しずつ後送りにしていました。

そうしたら、もう9月になってしまいました。結果からみると、慎重すぎたのが裏目に
出たのです。反省して、ここで強行に転じました。日曜は曇りだが、月曜日には「晴れ
のち曇り」。これを逃したら、今までの二の舞、三の舞。今年は終わりです。
3日までの、1泊2日で、上高地~水俣乗越~北鎌沢のコル(泊)~槍ガ岳~新穂高
に下山の計画で出発しました。                         





上高地BTは、どんよりとした、曇り空です。凄くお客様が少なくまばらに感じます。
6時30分に出発し、ゆったり歩いていきます。今日は「槍沢ロッジ」で昼食を済ませて
から天上沢に向かう予定のため、時間調整をして、ゆっくりしているのです。
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・「カッパ橋」もこの通り。賑やかな、中国や韓国の言葉が、飛び交うこともありませんでした。
朝食代わりに、あてにしていた「コロッケ」や「おやき」の販売も、準備を始めたところでした。
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・明神岳も、夏バテしたような、見栄えが、少し冴えない感じがします。
緑と岩壁もコントラスとが少なく、迫力がイマイチに見えます。
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・明神館はすでに営業をしていましたが、カウンターに誰もいなかったので、
気後れして、先に進んで徳沢園を目指します。
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・徳沢園のキャンプサイト。草原は相変わらずですが、少し「広々感」が無いような気がします。
草地の「刈り込み範囲」が狭くなったのでしょうか。ここで「ウドンとお蕎麦」を注文し、朝食と
します。私が、おうどんが美味しい! と言ったら、夫も、乾麺だけど、蕎麦も美味しい!。
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・もう、秋の色づきが始まっています。「ガマズミ」ではありません>
「ニワトコ」の実のようなのですが、こんなに鮮やかな実が目立ってきています。
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・「横尾山荘」前のキャンプサイトもガラガラでした。登山客も少なく、昨年の賑わいはどこ?
と言う感じです。涸沢への登山路と分かれると、さらに、静かな槍沢になりました。
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・「一の俣」の流れに癒されます。少しノンビリし過ぎていたので、スピードアップしたら汗を
かいてきました。流れの淵に朝日が射して、なにかが揺れているように見えます。岩魚です。
槍沢には、何匹ものイワナが獲物を狙っていましたが、映像を消去してしまいました。残念!
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・こんな励ましには、癒されて、うれしくなってしまいます。有難うございます。
時間のせいだったのでしょうか。次第に賑やかな下山客が降りてくるようになりました。
最大パーティは「36人来ます!よろしくお願いします!」とツアーコンダクターさん。
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・雰囲気の良い「槍沢ロッジ」です。休憩とか、自炊だけのお客さんにも、まったく嫌な顔をしません。
美味しい「カレーライス」でおなかを一杯にして、一日頑張るつもりできました。ここの営業開始時間
に合わせて、のんびりきたのです。でも、この後は「水俣乗越まで2H」「北鎌沢出会いまで1.5H」
気力が続けば、標高差約600mを登り返して「北鎌沢のコルまで2H」と厳しさが待っているのです。
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・気分が良くなった夫が、予定外の買い物をしました。ワインを買って水筒に詰め替えました。
しかも、ハーフボトルではないのです。あれ程、軽量化にこだわってきたのに、どういうことですか。
水俣沢で採れるか、天上沢で採れるか、不安なので水も2㍑を加えて、夫のザックは重くなります。
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・「槍沢ロッジ」を出てすぐ、秋色が濃くなってきます。「ウド」の実も細いと可憐です。
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・「ガマズミ」が、もう、真っ赤に色づいています。穂高連峰を歩いてから、一週間も経たないのに。
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・「トラノオ」や「トリカブト」なども、夏とは少し趣が変わり、どことなく秋を感じさせます。
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・紅葉の主役となる「ナナカマド」も、気の早いものがいるのか、色づき始まりました。
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・「ババ平」のテントもこんなものです。昼を過ぎれば、続々到着するのかも知れませんが。
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・「ババ平」の先で、右岸からナメ滝が落ちてきています。上に雪田があるので、水流があるのです。
雪が多かったのでしょう。こんなにスノーブリッジが続いています。溶ける前に、冬が来るでしょう。
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・12時、水俣乗越への分岐に着きました。水が溢れていて、ザックの中の水の重さが恨めしいと、
夫はぼやいています。「槍沢」から分かれると、私達ふたりだけの世界になりました。静かです。
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・乗越沢にも秋の色です。リンドウの開花までもう少し。寒さが来るのを待っているようです。
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・「ベニバナイチゴ」の実が美味しそうに見えますが、渋みがあっておいしくありません。
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・「サンカヨウ」の実です。本には、「甘い」と書かれていますが、食べる勇気が出ません。
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・「水俣乗越」のベンチに腰を下ろして、「北鎌尾根」「独標」を偵察します。
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・「天上沢」への下降路は、こんなに踏み跡がしっかりしています。人気があるのですね。
私達には「大天井岳、ヒュッテ」を越えて、「貧乏沢」を下降路とする、発想が分かりません。
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・一瞬ガスが晴れて、「北鎌尾根」の全容が浮かびあがりました。すごく険しそうで、緊張が走ります。
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・急なガレ沢を下る間、先行者の足跡が、いくつもありました。「テントサイト
は残っているか」と少し不安。平坦になるあたりには、雪渓も残っています。
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・「天上沢」はこんなゴーロが続き、思いのほか時間がかかります。完全な涸れ沢です。
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・ガスの切れ間からのぞく「北鎌尾根」も、迫力が増して見えます。「間ノ沢」がドウドウと
音をたてて合流してきます。昨日降っただけで、こんなに流れるとも思えませんが。
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・「北鎌沢」の出会い。昨日の雨にたたられたのでしょうか。晴れているのに、お休みのようです。
40年も前の新人の頃、「一気に「槍」「北穂」を越えて「涸沢」まで重荷を背負って行ったのだから、
難しい箇所があるとは思えない」と夫は言いますが、本当なのでしょうか?
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・「北鎌沢右俣」。涸れ沢に見えますが、ここにもしっかりと水が流れています。
「左俣」にしか水は無いとありましたが、「カゲロウ」の幼虫も棲んでいました。
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・「右俣」は一直線に、「北鎌沢のコル」に突き上げていきます。「迷った」と言う投稿が多くあり
ますが、何処をどうたどったら、迷うことになるのでしょうか?私達には、とても信じられません。
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・源頭が近づくと、一面のお花畑になってきました。少し褪めていますが「シャジン」です。
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・「トリカブト」もたくさん咲いています。なぜか、「ブヨ」や「コバエ」がまとわりついてきました。
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・虫だけではありません。稜線直下の岩場は、「サル」の縄張りのようです。岩を落として、逃げます。
3か所に残置スリングがありましたが、「北鎌」を目指す者には、必要のないものです。
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「槍沢ロッジ」までと「天上沢の下り」で、それぞれ30分遅れたため、コルへの到着が17時。
食事の時間も含めると、10時間以上かかってしまいました。私も、良くがんばりました。



・手前の黄色が「カメラ趣味」お兄さんのテント。私達は赤。雨を予測して、ツェルトからテントに
したのです。しかも、二人用を持っているのに、北鎌尾根のためだけに、一人用を買ったのです。
スペースを譲って直ぐ、お兄さんはテントを閉め、ワイン一本を飲み干した夫は、高イビキです。
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・すぐ近くの岩壁には、こんなプレートが埋め込まれています。「風雪のビバーク」を偲びます。
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9月3日。夜半に雨が降っていたので、夜明けを待って出発準備をしたため、
5時30分という遅い出発になりました。
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・「千天出会い」の方角は、やっと夜明けが始まり、「前穂の北尾根」みたいなシルエットが浮かびます。
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嬉しいご来光。天気予報では、「晴れのち曇り」。午前中の晴天を期待します。
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・快晴も良いけれど、こんな「雨上がり」のガスが渦巻く光景も良いものです。
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・テントサイトからは、しばらく灌木帯。潅木と急登から、やっと抜け出しました。
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・前穂高の北尾根がこんなに近くに見えるとは、思いもよりませんでした。
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・硫黄尾根の、「異様」な「威容」です。昔は、あの近くにも「伊藤新道」などが拓かれていました。
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・「独標」への路は、また潅木に囲まれました。先行するのは「山岳雄叫び隊」のお兄さんです。
P9手前のテントサイトで出発準備をしていたのに、もう追いついてきて、先に行ったのです。
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・いい感じに、残月が西の空に浮かんでいます。
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・「独標」です。「北鎌尾根」の1ピークと言うより、「一つの山」のような大きさです。
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・ガスに巻かれると、こんな風にイメージが変わります。
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・ズームアップしてみると、「独標基部」手前に人影が見えます。そこでビバークをしたのでしょうか。
赤や青のヤッケが、いつまでも動きません。この距離があると、核心部での渋滞はないと一安心です。
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・夕べのお隣さん、「写真趣味」のお兄さんが、手前の潅木帯を先行していくのが見えます。
お兄さんは、この後大きなザックを置き、登るのを止めた様に、まったりし始めました。
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・振り返れば「天狗の腰掛け」と言う岩場です。腰掛け部分には、テントサイトもありました。
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・少しずつ険しくなり、「北鎌尾根」らしくなってきました。
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・ここは険しそうに見えませんが、お兄さんが、ガレ場でルートを外して、苦しんでいます。
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・ここを登ると、ビバーク跡がありました。大部隊が先行して「トラバースルート」の
「ザックのつかえるリッジ」を回り込むところに見えたので、安心して後を追います。
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・「トラバースルート」。ここは駆け足ができますが、「ザックの云々」のリッジを回り込む
のに、勇気がいるのです。身体を屈めて、回り込む一歩が高度感があるのです。
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・手前に踏み跡が見えるので易しそうですが、ここが「ザックの云々」の回り込みです。
右足を空間に出してから、先のスタンスに乗せるのですが、その下は断崖が切れ落ちています。
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・「雄叫び隊」のお兄さんが、後になってしまいました。
良いペースで、追いかけてきます。
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・前が塞がってしまいました。ガイドさんプラス、4人のお客様の様子です。
疑問になるザイルのセッティングで、一人こけたら、皆コケる使い方です。
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・チムニーを抜けたところで、先行させて頂き、直登ルートを採りました。
頂上直下で、お兄さんが追いついてきました。明るい青年です。
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・達磨のような岩が、「独標」のピークです。縦走には必要は無いでしょうが、ハントしました。
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・「槍ガ岳」方面には、「いよいよ北鎌尾根」と言う雰囲気の、
岩稜とピナクルが、累々と連なって、見えてきました。
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・笠ガ岳の遠望です。いつも顔を隠して逃げ腰なのに、今日は悠然としています。
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・お兄さんが、崩れそうな岩稜を越えてきます。
本当に「崩れるかも」と、危うい岩稜です。
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・驚きました。こんなところでビバークしている人がいます。もう8時になりますよ。
「下は、どうでしたか?」と聞いてきましたから、槍から下ってきたのでしょうか?
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・このあたり、まさに「天空の散歩道」です。昔の私に、
スイッチが入ってしまい、今までの不安が吹き飛びました。
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・「雄叫び隊」のお兄さんが降りてくる足下。テントサイトがありますが、なにか残されています。
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・このザックが残されていました。雰囲気から見ると、4~5日ここにあった様子ではありません。
きっと、遭難者のザックでしょう。救助される時にデポしていって、そのままになった感じです。
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・「雄叫び隊」のお兄さんも快調に追いかけてきます。ルートファインディングもしっかりしています。
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・メガネのような岩があります。穴が開いて、岩稜の向こう側が見えるものが、何箇所もありました。
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・写真で見る「桂林」のような岩峰群。来年には、
姿がなくなってしまいそうな、ものもありました。
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・「タカネスミレ」が一輪だけ。後にも先にも、この一株だけしか見かけませんでした。強そうです。
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・晴れ間から覗く岩稜は、相変わらずアップダウンを強いられそうです。「行き詰ってザイルを
出した」とか、「巻きすぎて、戻れなくなった」とか書かれているものが多いのですが、岩稜通し
に行けば、難しいことはありません。私達は、一度もそんな目には遭いませんでしたから。
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・「槍」と「小槍」と錯覚しそうな姿が、ガスの向こうに浮かびます。簡単に完登させないための、
「北鎌尾根」の最後の抵抗でしょうか。そんなことに、スイッチの入った今日の私は、負けません。
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・「諸君!」とは、大上段な物言いですね。言われなくても、頑張っていますよ。
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畳のような、石畳になってきました。相変わらずガスに遮られて「槍ガ岳」は見えませんが、
緩やかな登りになっていきます。夫が「槍の登りに入ったな」「今までの岩稜の岩と違うだろう」
「まるで、槍から剥がれ落ちてきたような岩ばかりだ」と分析します。少しして、テントサイトが
いくつか見えてきました。おっしゃるとおり、ここが「北鎌平」。約3,000m地点です。

天上沢に落ち込む縁をたどっていくと、ありました。広いバンドです。残置もあります。
ずっと右の方にも、スリングと一緒に、真新しいカラビナが下がったままです。





・「下のチムニー」と呼ばれているらしい取り付き脇に、またまたご親切なプレートです。
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・「下のチムニー」は「3級下」くらいの易しい右壁、「上のチムニー」も「3級上」くらいの難度
の右壁を登って、難なくパスしました。小雨が降っている中でのレベルが、この程度に感じられました。
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・ガスの中に、「木の杭」が立っています。何のために立てたのか、どうして倒れないのか?不思議です。
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・この角度からだと、「なんの祠なのか?」「木の杭とセットか?」訳が分かりませんでした。
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・回り込んでみて、「なんの祠?」が「山頂だ!」と分かる「槍ガ岳」の文字が目に入りました。
 「エッ、本当に山頂なの?」と、とても信じられない、フィナーレとなりましたて。
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雨の中でも、ガスの中でも、人気随一の山頂には大勢登山者がいて、「拍手をもって」とか
「スタンディングドオベーション」で迎えられたと、皆さん書いていますが、今日は違います。
ご覧のとおりです。誰もいません。槍ガ岳山荘の方を見ても、人っ子一人いません。

後ろを追ってきた「雄叫び隊」のお兄さんも、登ってきません。私達夫婦二人だけの、山頂です。

北鎌沢または北鎌沢のコルから、「10時間」とか「抜けきれずに途中ビバーク」、抜けてからも
「槍ガ岳山荘泊」とかあったので、「夫の言うのは、本当なのでしょうか?」と疑っていましたが、
登高時間5時間、10時30分に「槍ガ岳山頂」にたどりつきました。

私、還暦。 夫、四捨五入62歳。こうして「年寄りの冷や水登山隊」が北鎌尾根を完登しました。





・「槍ガ岳」からの下山路も、ご覧の通り、薄気味悪いほど静まり返っています。
「北鎌尾根」との違いは、鎖やハシゴがあったり、ペンキマークが「あるか」
「ないか」の差だけのような気がします。               
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山荘前で数人が「槍」を見上げていました。私達が近づいていくと「上はどうだしたか」
「ハシゴは滑りませんでしたか」と矢継ぎ早に質問が続きます。
「大丈夫。全く問題ありません」と言いながらヘルメットを脱いだら、還暦の私達の顔が。
途端に「こんな老人が、行ってきたのだから大丈夫」と確信したのか、山荘の仲間に向かって
「出かけるぞ」と声をかけます。相手は「大丈夫なの?」と、半信半疑です。

遠慮がちに私達を指差して、「この人達が、行ってきたらしい」と言うと、納得したらしく、
すぐさま出発の準備を始めました。白髪頭=老人=弱者と、説得力があるのが分かりました。


ここで休んでいると、お兄さんが追いついてきました。「メチャクチャ早い人達だなあと思い
ました。」と言われて、シワと白髪が揺れてしまいます。学生さんかと思っていたら、30歳
とのこと。息子と同じくらいです。「何回か登られているのですか」と聞かれた夫が「40年
位前に一回」と言いかけて、「あなたが生まれる10年も前のことか」と笑ってしまいました。
「山岳雄叫び隊」というブログ名を交換して、「横尾でもう一泊かな」と言っていたお兄さんも
一緒に、槍平経由で新穂高に下山することにしました。





・11時に、下山を開始しました。夫が「前回は3時間だったので、今日は4時間で下りたい」
と言ったら「遠慮します」と返されてしまいました。
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・「北鎌尾根」の疲れはありません。小走りに岩屑の中を下って「千丈乗越」への分岐。
ノンビリしている私達を置いて「お先です」と、お兄さんが先行していきました。
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・アッと言う間に、お兄さんの姿が見えなくなりました。私達も下りが得意ですけど、
お兄さんも得意なようです。「槍平小屋」にも、お兄さんの姿はありませんでした。
ひょっとしたら「3時間で」に触発されて、走り下ったのかも知れません。
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・「この橋を渡ったら林道だ」と言う声に騙されました。まだまだ石畳が続き疲れてきました。
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白出沢を渡り、林道に着いたところで、また、私のスイッチが入りました。ストックを畳んで、
ジョギングを開始しました。夫は「今日は、走るのやめようよ!」と私を気ずかってくれますが、
「頑張る!」と私。丁度良い具合の緩い坂道が続きます。

お陰様で、新穂高ロープウェイに15時10分到着しました。槍ガ岳山荘から、4時間10分。

こんなに頑張ったのに、4時間もかかってしまいました。夫が一人の時には、3時間だった
と言いますが、どんな歩き(走り)方をしたのでしょうか?





予約をしておいた、平湯からのタクシーが待っています。バスを逃して思案にくれたお姉さんが、
私達の運転手に相談をしていたところです。一人で大阪から来て、双六とかを2泊3日してきた
とのことです。いつも人様のお世話になっている私達です。当然お誘いして、平湯まで同行をし、
お姉さんはバスに、私達は「平湯の森」の温泉に向かいました。


夫曰く「こんなに体力があるのだから、槍~西穂日帰り登山、なんてのもできるんじゃないの」。
どうぞ、どうぞやってください。私には、声ををかけなくとも良いですから。
いいえ、声をかけて欲しくありませんから。お間違いのありませんように!




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Posted by tomo
comment:5   trackback:0
[北アルプス
comment
北鎌尾根、レベルが高い尾根ですね。
自分には見るだけの尾根です。
じっくりと読ませて頂きました。
凄いものです。
2012/09/08 19:23 | | edit posted by yamasanpo
yamasanpoさんへ
「北鎌尾根」は本当に楽しく登ることが出来ました。前後しながら登った、お兄さんの「荒い息遣いに」ほくそ笑むのは、私達が年を取った証拠でしょう。「天空の散歩道」と表現したのは、強がりでも、なんでもありません。久々に「天空の散歩」を堪能しました。「日帰り登山」に目覚めた夫は、そのうち、ここもターゲットにするかも知れません。「年寄りの冷や水登山」と言うジャンルを作りたいと言っているくらいですから。(笑)
2012/09/09 22:23 | | edit posted by nagai
その節はどうも。雄叫び隊の者です。
結局新穂高に1430時に着いてバスに間に合いました。

次は晴れてるときに行きたいと思えるコースでした。
縁があれば、またどこかの山で会いましょう。
2012/09/11 11:49 | | edit posted by
剣岳でお出会いしたポレポレ歩きの夫婦です。私達には、とても無理なのでしっかり楽しく読ませていただきました。
次の山を楽しみにしています。
2012/09/14 11:21 | | edit posted by 井上
Re:ポレポレさんへ
元気に、横尾本谷右俣から南岳~奥穂~西穂を、縦走して来ました。
雨で逃げ込んだ「北穂山荘」で、妻の還暦をワインで祝ってきました。
2012/09/16 11:28 | | edit posted by nagai
comment posting














 

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