山と自然の贈り物の記録
24年鳳凰三山

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9月29日。「秋になったら行きたいな」と考えていたプランの一つに、「鳳凰三山の日帰り登山」
があります。なぜ日帰りかと言うと、車で「夜叉神峠」まで行き、鳳凰三山縦走後に「広河原」に
下り、バスで夜叉神峠まで戻る、と言うコースどりは、自家用車で登山口まで行けることと、標準
タイムで12時間弱と、「頑張れば1日で歩きとおせるかな」との夫の思いがあったからです。

台風18号が東の海上に去り、17号が来るまでの間、約1日半。「もう一回「北穂高小屋」に
泊まって、今度は赤ワインで乾杯してみたい」と言う私のつぶやきを聞いて、一泊二日のコースを
考えていた夫は、迷いに迷っていました。「二日目のことを考え過ぎると、慎重になりすぎて
出遅れた、夏山の二の舞」だし、「今回行かなければ、秋山が終わってしまう」かも知れない。
結局は、北アルプスを諦めて、無理をしない日帰り登山で「鳳凰三山」になったのです。

でも、「無理をしない」と言うのは台風に対してだけで、
12時間程度のコースを、8~9時間で歩こうという、無茶振りは、まったく変わらないのですが。





・なかなか夜が明けません。5時20分。バスやタクシーが夜叉神峠ゲートに並びました。
バスの上方彼方に、小さく月が残っています。期待通り、快晴が私達を待っているかのようです。
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・バス停の標識のあるところの脇の階段からスタートします。すぐの、東屋にも登山者がいました。
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・峠への道は、散歩道のようです。夫と二人並んで歩けますが、残念なのは、私が絶不調なことです。
今週は、チョッと根を詰めすぎて、疲れたままでの出発。寝不足の上に、クネクネ道で車酔い。
いつものように、夫のハイテンション。挙句に、「今日は12時間くらいのコースだと」ダメ押しの一言。
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・途中で「ヒュウーイッ」と鋭い声。私が、「鹿ですよ!」と言うのに、夫は「猿?」「鳥?」と信じません。
夜叉神峠から見る「白峰三山」。私は初めて、夫は冬の「早川尾根」以来だと言う、朝焼けです。
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・夜叉神峠から、緩やかに「延々」と登り続けます。シラビソの森から、富士山が顔を出しました。
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・とにかく、「延々」と登ります。峠から苺平」まで4時間。地図のガイドでは左も右へも2時間
ずつとなっているのに、この標識は何なのでしょう?私達は1時間と1時間ちょい程でした。
杖立峠で休んでいると、トレイルランのお兄さんが追い越していき、夫の目がキランと輝きます。
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・さっきの標識だと、2時間30分のはずが、ここでは合わせても70分としか理解できません。
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・かなりおかしな標識に比べて、正確なご案内です。携帯が通じるポイントで、必ず出てきます。
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・ここが、「苺平」ですか。由来を調べてはいませんが、昔は、「木苺」でもあった所なのでしょうか。
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・山腹の右斜面、シラビソの樹林帯を緩やかに下っていくと、明るく開けて「南御室小屋」に着きました。
夜叉神峠から、約3時間。絶不調だった私も、少しずつ回復をして、まずまずのスピードになりました。
「白峰三山」に比べても質素な山小屋で、小屋番のお姉さんが声をかけてきました。やはり、アルプスとは
違います。「水場」の案内があるので聞くと、なんと、小屋の直ぐ脇に「もったいない」ほど流れていました。
「今日はどちらまで行かれますか」「縦走して広河原まで下ります」「頑張ってくださいね」と優しい言葉。
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・小屋裏からの登山道は、深くえぐれて直登していきますが、「無積雪期道」の標識があります。
新しい道なのでしょう。ジグザグで登りやすくなっていますが、「積雪期」は営業していないですよね。
背は低くなったものの、シラビソの森が続きます。「ガマの岩」が現れて、「そろそろ」と期待します。
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・真っ白な稜線を期待していたのに、森から出たところは「赤茶けた」砂地に、岩場が立ちふさがりました。
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・嬉しさ半分ですが、身を乗り出すと「あまりの真っ白さに、雪?」と言って、笑われてしまいました。
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・左手、南側には「白峰三山」が、ゆる~く並んでいます。北岳まで、なんと言う大らかさでしょう。
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・後ろを振り返ってみると、「富士山」です。夜叉神峠からの登りで、一度見てから、久し振りです。
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・アップで捉えると、こんなに身近な富士山にもなります。台風の影響か、もう雲がかかっています。
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・岩の間では、紅葉も始まっています。シラビソの森に埋もれてきたのに、いきなり、様相が一変しました。
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・「砂払岳」への登り。砂があるのは、どこも同じです。
もう少し「らしい」名前は無かったのでしょうか。
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・「薬師岳」を望む稜線には、「ダケカンバ」の黄葉が始まっています。
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・左下に見える、黄色い屋根は「薬師小屋」です。
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・下りの岩場には、「イワツツジ」が真っ赤に色づいています。
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・太陽が透けて見える、「ダケカンバ」の黄色も見事です。
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・ここも質素ですが、トイレは立派なバイオが嬉しいです。
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・写真の角度によって、多少、色調が変わりますが、小屋の周りは鮮やかな秋色です。
小屋番のお兄さんも、「天気も最高、台風前の一番良い日に来られた」と一緒に喜んでくれます。
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・「砂払岳」の茶色から、真っ白な「薬師岳」への登り。
照り返しもあって、とても暑いのです。
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・小屋は隠れていますが、振り返って見る「鞍部」は、とてもさわやかな黄緑色なのです。
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・さすがは「富士山」です。行く先々で顔を出しますが、全然飽きがきません。山頂は笠を被りました。
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・ここから登山口まで、3時間20分。鉱泉までは、そこから、さらに40分位かかるそうです。
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・暑い山頂で、二人の仲の良いところを撮りますが、少し冷めています。
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・「北岳」が、とても大きな顔をしています。北アルプスとは、随分雰囲気が違います。
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・「観音岳」への稜線も、真っ白い砂が続きます。こんな尾根歩きも楽しく、嬉しくなります。
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・なんと「私が発見」してしまいました。「タカネビランジ」のピンクがたった一輪、残っていました。
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・「八ガ岳」の手前の、「韮崎」の盆地あたりは、ポツリポツリと浮雲があります。
快晴も良いですが、こんな変化があるものを見られるのも、運を引き世寄せたからなのかもね。
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・「コケモモ」「イワツツジ」「ナナカマド」と、赤の共演です。
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・10時50分に「観音岳」に着きました。スタートから約4時間半、とても静かな山行でした。
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・「鳳凰三山」のシンボル「地蔵岳のオベリスク」が見えてきました。
さっきまでの静かさは何処へやら、ここから、観光登山に入ります。
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・「オベリスク」の「むこうをはって」シラビソもポーズを決めています。
写真を撮り損ねましたが、「落葉松」の少し黄ばんだ葉も、とても風情があります。
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・強風で、「風下側だけに伸びた枝」と「枯れたような白い幹」。生きているのです。
砂の中への孤立を哀れんだか、誰かが、石でグルリと幹周りを囲んでいます。
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・今日の私は、とても冴えています。咲き残りの花達を、次々と発見していきます。
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・11時35分。5時間強で「赤抜沢の頭」に着きました。「オベリスク」へは、ほんの10分です。
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・「オベリスク」と言うと大仰に聞こえますが、まるでチューリップの花びらのようです。
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・とても仲の良さそうな、若者二人が降りてきて、夫がシャッター押しを頼まれました。
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・トレイルランのいでたちです。「後は駆け下るだけで~す」と録音して、「赤抜沢の頭」に向かいます。
「エッ!私達も戻るの?」。「早く言ってくださいよ。だったら、分岐で待っていたのに!」。
「私はここで待っているから、一人で登ってきて!」と言うと、夫は元気良くオベリスクに向かいます。
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・そんな「先端まで登れなんて言っていませんよ!」。スルスルと、登り出してしまいました。
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・中段まで行くと、ジェードルのなかに入ったようで、姿が消えてしまいました。
登頂したら撮ってあげようと構えていたら、スルスルスルと降りてきてしまいました。
夫曰く、「落ち口に手をかける前に、止めた。」「いい年をして、何をしているの?」と、
言われそうだったから、「様子は見たから、良いかなと思って」。珍しく消極的です。
デジカメ構えてまっていたのに~。
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・分岐に戻ってから、「高嶺」に向かっていたら、なんと、あのトレイルラン若者達が戻ってきました。
「どうしたの?」「青木鉱泉に下るつもりが、完璧に逆に降りてしまいました」「西と東を、どう取り違えたの」
「とにかく、頑張ります!」と、どこまでも明るく爽やかなのはリーダー?相棒は、うなだれていましたよ!。
「チューリップに人が乗ってるよ!」と言う私に「今度来たら、二人で登ろうぜ」とは、
やぶ蛇でした。私は、「還暦らしい、ゆったりした山登りがしたいのだ」というのに、分かってくれません。
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・「高嶺」への登りは、今日一番の急登です。「鳳凰三山」から旅立ち「甲斐駒ガ岳」に向かいます。
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・「コケモモ」って、こんなにたくさん実をつけるんですね。甘酸っぱくて、ノドを潤してくれます。
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・登りついた、手前のピークの標識ですが、奥のほうにも見えます。
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・振り返った「赤抜沢」の源頭は真っ白です。「昔、白井(シレイ)沢と言うのを溯って稜線に立ち、
あのアカヌケ沢を下って、広河原に出たことがあるんだよ」と夫。滑り落ちそうですが。
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・こちらが本峰らしく、立派な標識があります。白鳳峠は眼下ですが、すごい急下降です。
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・アカヌケ沢辺りのダケカンバも鮮やかでしたが、白鳳峠に向かう黄色は、さらに鮮やかです。

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・30分で、「白鳳峠」に着きました。穏やかな山道はほんの一瞬で、岩屑ガラガラの下りになります。
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・岩屑と植生との境目を下っていくと、こんな標識も。なぜか、自然保護を訴える看板も目立ちます。
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・「アサマブドウ」と「ハイマツ」の赤と緑。コントラストが見事です。
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・カラカラの岩場には、こんな「苔」が、まるで花が咲いたようでした。
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・やっと樹林に入りました。岩の隙間を「腐葉土」が埋め、足裏と膝に心地よいクッションが出来ました。
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・軽快に「しらびそ」の森を下ってきたのに、なぜ、こんな標識が?ここからが、このコースの難関が
始まったのです。トラバース、鉄ハシゴ、トラバース、木の階段、トラバース、細かくジグザグ急下降。
林道が見えてからは、100メートル以上はあるでしょうか、本当に、一直線に下っていくのです。
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・14時30分。もの凄く疲れたと感じましたが、「白鳳峠」からは1時間チョッとで、登山口に出ました。
「夜叉神峠」を出発してから、約9時間。地蔵岳でのクライムを除くと、8時間半くらいの行程でした。
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台風の間隙をついた、1日限りの晴れ間を味方につけて、日帰り登山「初級クラス」を
クリアしました。夫は(勝手にですが)、12時間程度は「初級」、15時間で「中級」、
20時間超で「上級」かな、と言っています。勿論、このコースを標準時間で歩いた時の
ランクではなく、8時間程度で余裕をもって下山し、当日中に帰宅するのが基準です。

こんな夫に付き合うのは、とても大変なのです。

前回の、横尾本谷から西穂高縦走をクリアした後には、「今度は、ノンビリ紅葉山行」
と言っていたのに、なかなか約束を護ってくれません。「歳をとったら、ノンビリするから」
と言うけれども、もう「いい加減、歳なのですが……」。





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Posted by tomo
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