山と自然の贈り物の記録
②24年北穂池から北穂高岳東稜

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10月5日。後半戦の開始です。「紅葉探索」「池探索」を終了して、「東稜探索」に出かけます。
          

【北穂高岳東稜は、かなり高度感があります。穂高の稜線や北鎌尾根よりゾッとします。】
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そのⅡ 北穂池めぐり~北穂高岳東稜~北穂高小屋(泊)~パノラマコース~上高地
(年寄りの冷や水ルート②)

         


・12時15分。名残り惜しいのですが、「探索」「徘徊」を終わりにして、宿を目指さなければなりません。
「北穂池」へのルート図も、明確なものがありませんでしたが、「東稜」への取り付きも、ルート図や記述が
ほとんど曖昧にされています。迷わないよう、「一の池」のガレが一番伸びたところから、潅木帯に入りました。
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・尾根状に出ると、左手はすっぱりと切れ落ちています。
踏み跡が見つからず、少し不満ですが、迷う心配はありません。
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・潅木帯を抜ければ、草付きとガレがが交互に現れ、煩わしさから脱出しました。
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・上から見てみると、雪渓のあったカールのガレが、ここまで続いていたようです。
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・ガレを登りつめていくと、「やりました!」。ルートに合流することが出来ました。
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・ルートとは言っても、この程度です。踏み跡を辿ってガレをトラバースします。
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・次は、岩屑のルンゼを直上していきます。赤ペンキが、頼もしく見えます。
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・見かけほど、大変なガレではありません。グズグスに見えますが、岩屑は安定しています。
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・岩屑のルンゼが、奥壁のように立ち上がる前に、左の尾根に上がります。
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・登るに連れて、「槍ガ岳」が顔を出してきました。遠慮をしないで、「ド~ン」と出てきてください。
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・「南岳」が、「槍ガ岳」を隠すように、肩をいからせているようにも見えます。
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・今日は快調ですので、「影絵」も、しっかり寄り添ってくれます。東稜のコルは、間近です。
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・ここからの「左俣カール」の底も、「緑」「黄」「赤」のコントラストが見事です。
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・「屏風の頭」は、ひどく萎縮して見えます。「本谷」から見上げると、「ドウだ」と言わんばかりなのですが。
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・「槍ガ岳」も「南岳」のイジメから抜け出したような、明るい顔を見せてくれます。
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・それにしても、「前穂高岳北尾根」の「歯並び」は素晴らしいものがあります。ジョーズの歯のようです。
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・「東稜」のコルとも言える、「2,814㍍地点」は、少しカール状になって、少し草原にもなっています。
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・「東稜」から「北穂池」への下降はここからです。「本谷左俣」に身を乗り出せば、池が確認できます。
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・「東稜」の稜線に乗りました。左手、下方には、「涸沢ヒュッテ」と「テント村」が、背後にはジョーズの歯。
ヒュッテは見えますが、テント村はほとんど見えません。どれだけの距離があるのか、分かると思います。
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・私達のデジカメで、ギリギリ一杯にアップして、やっとこんな大きさにしか、撮れません。
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・右手に転じると、「本谷カール」も頑張っているので、こちらも公平にアップをしてみました。
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・「槍ガ岳」が、完全に元気を取り戻しました。出たがり屋さんを、ガスがたしなめているように見えます。
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・ちょっと油断をすると、「屏風の頭」が、またまた大きく、威圧的な表情になってしまいます。
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・さらに登ると、私達の背後の足元になり、虚勢を張っても、地団太を踏んでいるようにしか見えません。
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・私も、「北穂池」でハシャギ過ぎました。すっかり満足感に浸った後での登りで、疲れが出てきました。
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・「北穂高岳」山頂が見えました。小屋は良く見えませんが、そこまでの岩稜が、「ゴジラの背」のようです。
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2~3mクライムダウンし、トラバースして行くと、また2~3mギャップをダウン。そこは尖塔の前です。
尖塔は鋭く立ち上がって、直登は出来ません。右手はツルツルの壁です。左手は?と見てみると、残置ハーケン
が2~3枚残されています。でも足元は、スッパリと北穂沢にキレ落ちています。頼りの、ザイルもありません。





・夫は「ホールドがしっかりあるから、慎重に登れば平気だ!」と言い残して、先を偵察しています。
「左手のフェースを登って、右手に乗越せば、あとは楽勝だよ!写真を撮るから、そのまま、動かないで!」と
簡単に言いますが、「私の命より、写真が大事なんですか!」。尖塔を乗越して回りこんでから、撮るようです。
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・尖塔をクリアしたと思ったら、「何ですか!このナイフリッジは!」「こんな「東稜」は聞いてませんよ!」。
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・ナイフリッジの末端が、またしても切れ落ちています。真ん中の、Ⅴ字に切れた間から下るのですが、
支点になる岩には、数本の残置スリングがありました。真新しいスリングを見て、ビックリです。
三箇所に切れ目が入っているではありませんか!しかも、落石なんかではありません。
ナイフの切り痕です。 誰なのか、殺人行為ですよ!
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・「北穂高小屋」の真下に着きました。夫は、張り切っていますが、私は緊張で疲れてしまいました。
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・まだまだ岩場の登りは終わりませんが、岩稜は終わりました。お花が、優しく迎えてくれています。
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・本当に小屋のすぐ下に着きました。キレットからの道に合流しようとしたら、見たことのある姿が現れました。
ピンクのザックのお兄さんが、左俣から溯ってきたのです。大滝の登攀と、東稜登攀を聞いて、驚いていました。
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・陽が傾いて、大キレットの姿が凛々しく見えてきました。期待通り、一日中の晴れ間に感謝します。
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15時丁度に、山小屋に到着しました。受付のお兄さんが、「今日は、どちらから来ましたか?」と聞くので、
「上高地から、北穂池経由で東稜を登ってきました。」と、夫の声。「それは、良い所に行きましたね」
「こんな日には、僕だって行きたかったなあ!」と残念がってくれるものだから、「誰も居なかったんですよ!」
お兄さんが「いつも、そうですよ!」夫は「ほんとうに、誰も居なかったんですよ。東稜も!」と終わりません。





・嬉しいことに、今日も3階の「個室みたいな」部屋が割り当てられました。今回は「第一尾根」です。
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・皆さん、天気が良いものだから、外で乾杯やお話をしています。こんな光景を見てから食堂に入ります。
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・なんと、入ったところに、こんなステキな「寄木細工」飾ってあります。
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・さっそく窓際に陣取って、祝杯を挙げます。今日は、還暦祝いの「赤ワイン」にしました。
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・ビールにも手をを伸ばした夫をおいて、テラスから写真を撮ります。こんなノンビリが夢でした!。
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・今日も、名物だと言われる「生姜焼き」の夕食が終わり、
クラッシックを聞きながらの、ワインタイムとなりました。
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10月6日。天気予報より、崩れが早いようです。星が綺麗だったのに、雲が
広がってしまいました。夫も昨日で満足したのか、「今日は、パノラマコースで、
のんびり帰ろう」と本気のようです。涸沢に降りてから、変心しないで下さいね。





・ここの宿泊者は、余り早起きをしません。5時前に朝食を頂き、夜明けを待ちます。
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・ブレてしまいましたが、ボンヤリとした「槍ガ岳」が目覚めてきます。
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・ご来光を期待して、ぞくぞくと外に出て、出発の準備とカメラの準備です。
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・一瞬輝いて、また、たなびく雲に隠れた、寝起きの悪いお日様です。
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・「わおッ、富士山が見えます」。見慣れた富士山に、訳も無く感動してしまうのが不思議です。
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・6時出発。小屋のすぐ上、山頂にもたくさんのカメラマンが、ご来光を待っていました。
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・さあ、「今日は涸沢で紅葉に染まるんだぞ」とカールを目指します。が、気のせいか、紅葉が?
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・「遠目に見ると、あんなものだよ」と思いながらも、一向に鮮やかさが増しません。
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・部分的に見れば、「オオヒョウタンボク」もがんばっています。
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・「ナナカマド」の赤は、さすがです。でも、昨日の感動にはかないません。
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・少し、色合いの違うのも、なかなか風情があります。チョッと趣味が、渋いかもね。
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・7時。ちょうど1時間で、「涸沢小屋」脇の登山口に到着しました。少し、人が動きだしました。
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・ここまで来ると、テント村も賑やかです。ここで、ノンビリするのでしょうか。まだ喧騒はありません。
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・私は、「涸沢ヒュッテ」より、こちらの「涸沢小屋」のほうが、風情があって、好きですね。
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・「涸沢ヒュッテ」と「トイレ」のあいだを縫って、やっと「パノラマコース」入り口に辿りつきました。
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・「パノラマコース」とは、良く名付けました。ここからの「涸沢カール」の眺めは、まさに絶品です。
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・岩っぽかったり、足元が切れ落ちたりと、団体さんが来られたら大変な思いをする、コースです。
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・「涸沢カール」のパノラマも素晴らしかったのですが、「本谷右俣カール」のパノラマも負けません。
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・紅葉を愛でながら下山するはずが、なかなか、簡単にはいきません。やっと、登りつきました。
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・皆さんザックをデポして、「屏風の耳」に向かっているようですが、道は開けてほしいものです。
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・コルからの道端に、咲いているのは「ミヤマコウゾリナ」。たくさん、アチラこちらに、咲いていました。
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・「パノラマコース」は、下山路だと考えていたら、上高地に近づくと、たくさんの登山者かが登ってきます。
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・「奥又白池」への「中畠新道」が拓かれています。来年の「紅葉山行は」ここから前穂岳へかな?
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・またまた、昨日と同じ警戒音です。対岸にもいま
したが、私達の目の前を、悠然と歩いていきます。
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・9時50分。のんびりと「お守りマスコツト」に護られて、無事下山しました。
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・「新村橋」は、土曜日の早朝と言うこともあって、人影がありません。これからですか?
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・上高地からの道に出ると、こんな一団が、黙々モクと「涸沢か横尾」に向かっていきます。
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・観光客で賑わう「カッパ橋」に着きました。中国からのお客さんがいなくとも、十分混んでいます。
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下山した翌日。北アルプスには、まとまった雪が降ったとの便り。今年は「、バスに乗ったら、
車に着いたら、小屋に着いたら大雨が降り出した。」ということばかりです。
今回は、少し遅れて、帰宅した夕方からのようですが、まったく「運」が付いて回っています。

それにしても「北穂池」の紅葉は、天気にも恵まれて鮮やかでした。入山の時に、下山してきた
陽気なおじいさんが、自分の橙色の帽子を指して「こんな色とか」「あなたのザックの黄色」
とかに、「全身が染まってしまいますよ!」と、ハシャイでいたのを思い出します。

残念なことに、「涸沢カールは、こんなものじゃない!」と刷り込まれてしまい、感動が無いまま
通りすぎた「涸沢カール」。あなたも、十分頑張って涸沢を盛り上げていましたよ。感謝します。
最高の紅葉でした!!



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Posted by tomo
comment:4   trackback:0
[北アルプス
comment
nagaiさん、こんばんわ。
これまた凄いところですね。
クライミングの領域でしょうか。
一枚一枚の写真が登山雑誌の一ページのようです。
素晴らしいです。
2012/10/10 20:01 | | edit posted by yamasanpo
yamasanpoさんへ
おはようございます。またまた同じ日に出かけてしまいましたね。錫ケ岳に続いて浅間山へと、相変わらす精力的に出かけられて、すごい体力、気力です。私達の、北穂池散策も、素晴らしい天気と、紅葉に恵まれて最高の1日でした。翌日に雪が降ってしまって、チャンスは掴むものだと、改めて感じました。妻が、許してくれれば良いのですが。
2012/10/11 06:43 | | edit posted by nagai
お疲れ様!
自然の美しさがわかります。
山の頂上から見た景色はめまいがしてしまいます。
気が遠くなってしまいます。
頂上までの道のり御苦労様です。
2012/10/14 17:11 | | edit posted by 吉成
吉成さんへ
私も、「紅葉」と「岩稜」に目が眩んでしまいました。
今回の北穂池はバリエーションルートで、道のないところです。天気良し、紅葉良し、それでいて、一日中たった二人だけで独占、と最高の紅葉狩りでした。
山は、全てがタイミングです。私達が下山して直ぐ、雪が降ったと言うことなので、山稜の紅葉は終わりました。
奥久慈の紅葉も、負けません。11月末の頃になりますが、
みんなで奥久慈のモミジにくらくらしましょうね。
2012/10/14 19:47 | | edit posted by nagai
comment posting














 

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