山と自然の贈り物の記録
24年蝶ケ岳と新雪の穂高連峰
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11月3日。雪の季節がやってきました。今回は、「①新雪の上高地散策」と「②蝶ケ岳から新雪の
      穂高連峰を眺める」
。そしてお泊りは、前々からの憧れの宿「③徳沢園」でゆったり過ごす。                 と言う、私の「三つの願い」を一気にかなえようとするプランを、夫は考えてくれました。                                  
ところが、直前になって夫の気が変わりました。

いつものことです。どうしたのかと言うと、「徳沢園」のブログを読んでいたところ、10月26日に
「徳沢園と徳本峠小屋合同」の「上高地~徳本峠~島々谷紅葉散策」のイベントが
あったことを知った夫は早速「徳沢園」に電話です。
「島々谷に紅葉が残っていると言うことですか?」「そうですね。でも、もう行く人はいないですよ!」
「わかりました。有難うございます!」。さあ、「島々谷」に火がついてしまいました。

①の散策を取りやめにして、「徳本宿~島々谷~徳本峠~徳沢園」にしよう。
つい先日まで、さんざん「紅葉」を眺めてきたはずなのに、まだ紅葉に未練があるようです。

ところがです。「岳沢小屋」や「槍沢ロッジ」「槍ガ岳山荘」の「ブログ・気象データ・ライブカメラ」
を丹念にチェックしていたら、また計画変更になってしまいました。1~2日は吹雪いて、「岳沢小屋」
  では30~40cmも積雪があり、標高が少し低い「徳本峠」でも、かなりの積雪が予想されます。     
「蝶ケ岳ヒュッテ」に問い合わせてみると、「今は3~4cmですが、まだ降りそうです」とのことで、
  二転して「島々谷の紅葉探勝」は 来年に残すことになりました。

「五千尺ホテル」のライブカメラで見ても、「カッパ橋」周辺は5cm位の雪で、真っ白です。
 

         


【「牧場」だったと言う名残りの、可愛いガラス細工達が「徳沢園」で迎えてくれました】
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◎1日目 上高地BT~明神館~徳沢園(超のんびり上高地散策)  

・11月3日、午後1時半。「五千尺ホテルのライブカメラ」で確認してから、出かけてきました。
昨日は真っ白だったのに、BTに雪がありません。その代り、貸切ツアーのバスでいっぱいです。
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・この時間に、BTに降り立つのは初めてだったので、多くの、初めて見る光景が広がります。
BTの裏山が、こんなに切り立った岩山だったのに驚いてしまいました。霧氷がきれいです。
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・「カッパ橋」のたもとには少ないのですが、日当たりの良い対岸では、たくさん散策をしています。
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・人気の「笹寿司」もありましたが、可愛い絵の「わさびコロッケ」に手が伸びてしまいました。
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・カラマツ林に入ると、雪の上に散った落ち葉が、いろんな文様を描いています。
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・まだまだ黄葉が頑張っています。もう少し早い時期なら、黄金色に輝くのでしょう。
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・BTの裏山にこんな絶壁もあったとは、全く知りませんでした。
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・キャンプ場には冬が来ていますが、たくましいテントが数張。外国のご夫婦もいました。
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・穂高連峰のパノラマは、厚い雲に覆われてしまい、今日はお預けです。
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・ビジターセンター脇の流れには、相変わらず美しい水草が揺れていますが、冷たそう。
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・明日の快晴を願いながら、のんびりのんびり散策していると、穂高連峰のガスが一瞬、晴れました。
まるで、ヒマラヤの峠から眺める「エベレストビュー」。見たことが無いのに勝手に想像してしまいます。
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・梓川から離れて、明神館への遊歩道に猿が出現。二週間前に、夫と戦ったのとは別群でしょうか。
夫は臨戦態勢です。「新村橋」の群と違い、あの話がウソのように、ノンビリ静かにしています。
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・登山者とおんなじペースで、悠然と歩くものもいます。
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・貫禄を見せつけているのは、ボスザルだという主張なのですか?
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・まるで、「ぬいぐるみ」を背負ったような、お母さんザルも慌てる様子はありません。
ここはサル山?サルの国? みんなの心が温まりますが、餌をあげてはいけません。
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・静かな遊歩道に戻ります。梓川の対岸に、明神岳の一部が見えてきました。ワオッー!岩壁に雪!
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・「明神館」手前の池も凍っています。寒いのですが、「明神池」への行楽客が沢山います。
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・「明神館」手前の広場からの「明神岳」。雲の切れ間からのぞく、新雪を纏った山稜と青空。
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・「明神館」裏手の林の中は、下草が新雪に覆われ、写真だけ見ると完全に冬の装いです。
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・一瞬の光景に声を出してしまっていたのに、今度は全開。ワオーッ、オオーッの声を続けてしまいました。
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・そろそろ「徳沢園」が近づいてきます。雪と遊びすぎたので、BTから2時間もかかっています。
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・「3時ごろに着きます」と連絡をしていたのに、4時近くに、やっと「徳沢園」に着きました。
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・憧れの「徳沢園」フロントは、由緒ある旅館のような雰囲気です。全く、山小屋ではありません。
暖炉の部屋で、冷えた身体をまったりと温めます。「ガレ」のランプも、どうやら本物のようです。
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・二階に上がる階段の上に、大きな掛け軸が下がっています。「南洲書」
とは、きいたような名前。なんと「西郷隆盛」さんの書ではありませんか!
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・この素材はなんなのでしょうか?木の皮を上手に紬ぐと、こんなに豪快なリースになるのですね。
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・二階には、なんですか!これは! 余りに可愛く、余りに素敵なガラス細工のオンパレードです。
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・アウトドアーの人形ばかりではありません。木の枝や、壁に配置された虫達は、生きているようです。
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・基本的には、虫は嫌いなのですが、こんな虫たちだったら、一緒に遊べそうですね。
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・「食事がチョーおいしい」との評判どおり、「ステーキ、岩魚の塩焼き、煮物、酢の物、野沢菜、
汁物として山菜そば」を完食してしまいました。そして、お風呂。「殿方用」のゆうに2倍もある
「女性用」の湯船。柔らかなお湯は、ちようど良い湯加減で1時間も浸かってしまいました。
山小屋と同じ値段なのに、「相部屋」でも3畳の部屋に、羽毛布団。本当に、山小屋ですか?
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◎2日目 徳沢園~長塀尾根~長塀山~蝶ケ岳往復(速攻日帰り登山)


【蝶ケ岳ヒュッテからの穂高連峰。上手な雪化粧で、再会を待っていてくれました】
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・11月4日。明るくなったら出発することにして、朝食は頼みませんでした。5時30分。
早起きは私達だけです。フロントもこの灯りだけです。食堂で、静かに、静かに準備をします。
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・窓のカーテン越しに、少しずつ明るんでくるのが分かります。5時50分。外に出ると
木の間越しに、「明神岳」の頭だけが浮かんで見えます。快晴です。目がパッチリ開きます。
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・まだ、朝日に照らされているのではありません。少し
青みがかって、冴えた空に残月が寒そうに浮かんでいます。
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・6時10分。なんだか、気が急いてしまいます。一刻でも
急がなくちゃ!蝶ケ岳が、「早く来い」と言っている気がします。
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・登りはじめて10分。背後の「明神岳」が赤く染まり出しました。赤焼けです。
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・さらに10分で、朝日が射しました。青から赤。赤から白に山肌の色が変化してきました。
もう、なんと言ったらよいのか分かりません。訳も無く、雪の坂道を急いでしまいます。
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・2162m。言わば、「長塀尾根」の踊り場です。なぜだか、今日の私は夫をリードする勢いです。
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・尾根の向こうから、朝日が射してきました。ますます、気が急いてきます。
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・先を急いでいるのに、足元にはクリスマスの飾りような雪。撮らずにはいられませんでした。
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・もみの木の葉に、ふんわり乗った雪。この季節だけの造形でしょう。
出来るものなら、ザックに詰めて、持って帰りたいくらいです。
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・「踊り場」からも延々と登りが続きます。陽が高くなって、快晴無風。暑くなってきました。
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・長い長い、「長塀尾根」。まったく名前の通りです。山頂まで6kmもあるとは、思いませんでした。
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・しだいに「蝶ケ岳」が近づいてきて、昔の記憶が少しずつ蘇ってきます。もう少しの我慢です。
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・「長塀山」から緩いアップダウンがあり、いくつかある池には、やわらかな新雪が積もっています。
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・9時10分。およそ3時間で「蝶ケ岳」の稜線。前半、憑りつかれたように急いで、疲れてしまいました。
「妖精の池」から一登りすると、ドッドーンと穂高連峰。奥穂高岳の手前には前穂北尾根が横たわります。
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・穂高連峰ほどではありませんが、「槍ガ岳」が遠くに聳えます。「屏風岩」がなんと小さいことか!
手前に谷がカーブしているあたり、よく見ると、あれが「屏風岩」。なかなか見つかりませんでした。
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・「前穂高岳」と「奥穂高岳」。互いに譲ろうとしません。まるで「前穂高岳」が押しのけているようです。
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・完全に記憶が蘇ってきました。「長塀尾根」を上り詰めると、突然に穂高連峰が飛び込んできたものです。
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・初めての夫は、もう夢中です。「オオッ!あれが涸沢カール、本谷左俣・右俣より、相当大きいな!」。
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・さすがに、本家「涸沢カール」です。次の写真と比べてみると、スケールの違いがよく分かります。
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・「安曇野」方面に、今日も富士山が見えます。おなじみの姿に、どうしても嬉しくなってしまいます。
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・「穂高連峰」や「富士山」がなくとも、「山なみのグラデーション」が、違った喜びを教えてくれます。
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・「新雪の穂高」や「富士山」に満足してしまった夫を引き止めて、「蝶ケ岳ヒュッテ」に立ち寄りました。
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・覗き込んだ「梓川」は、別世界のようです。忙しそうな「小屋閉じまい」を後に下山を開始します。
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・10時。50分も楽しんだので、今日の「影絵」を「妖精の池」の新雪に残して、駆け下ります。
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・まったく快適な登山路です。ちょうど良い具合に新雪が積もり、
駆け下りに最適だったのです。登りの苦痛が、ウソのようです。
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・11時40分。「徳沢園」に帰り着きましたが、すでに営業は終了して、忙しく戸締りの様子です。
登りが約3時間だったので、下りを1時間30分と見込んでいましたが、ちょっと遅れてしまいました。
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・上高地への帰路。今朝の様子とは大分違います。1日の晴天で雪が減り、やさしい顔になりました。
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・やさしい「明神岳」と違い、「岳沢」奥の稜線は真っ白で、迫力一杯です。さすがは主稜です。
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・上高地に戻ってきました。夢のような2日間が終わり、カラマツと雑踏の「カッパ橋」で現実に戻ります。
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私の初登山は、「蝶ケ岳」です。40年前、大学の友人と二人。まったくの初心者同士で「長塀尾根」
から登り、「穂高連峰」のパノラマに圧倒されてしまいました。あの時の「蝶ケ岳ヒュッテ」は、
こんなにきれいだったでしょうか? 若かった頃を、昨日のことのように、思い出してしまいました。

結婚してから30年。ずうっと「蝶ケ岳」と言い続けてきて、やっと念願がかないました。
しかも、「雪を纏った穂高」と「憧れの徳沢園」を一気に叶えてしまうなんて、本当に夢のようです。

夫は、涼しい顔で言います。「徳沢園」には春・秋の2回は来たいな!きっと毎年来ることになるな!

「毎年出かける」場所が増え続けて、困ってしまいます。

う、ウレシイんですけれども、身体は一つなのです。貴方は、冬眠とかはしないのですか?





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Posted by tomo
comment:4   trackback:0
[北アルプス
comment
冬景色の穂高連峰、絶景と最高の気分でしょうネ。そこまでの道のり大変なご苦労があったことでしょう。私共、新潟地内に30年ほど住んで居りましたから雪道の怖さは経験してます。但し、平坦な道のりで登山等の経験はありません。
体力的にもとっても真似はできません。
2012/11/09 21:57 | | edit posted by yoshinari
Re: yoshinariさんへ
> コメントありがとうございます。
> 上高地は、本当に良いところです。私は、今年4回、夫は「お買い物ツアー」でもう1回行ってしまいました。
> なかでも、今回初めて泊まった「徳沢園」は、食事がおいしいことで、人気があるのです。
> 夫は、「猿との戦いの後、徳沢園に泊まればよかった!」
> 同じ値段の「明神館」に泊まってしまったことに、地団太を踏んで悔しがっています。
> 気候の良い時に、ご一緒に雪景色を見ながら「徳沢園」に行きましょう!一年中、雪景色が見られますよ!
2012/11/10 07:32 | | edit posted by tomo
今時期の上高地は別世界ですね。
蝶ケ岳ヒュッテからの穂高連峰、これは良いですね~。
見とれてしまいました。
こんな山歩きもあることを教えて頂きました。
自分に出来そうかな?
私達はもうどっぷりと里山モードです。
2012/11/13 10:36 | | edit posted by yamasanpo
ymasanpoさんへ
「蝶ケ岳」と言い続けていた妻も、「何がよかったのか?」最近では、よく分からなくなっていました。そのくらい昔の思いで登ったものですから、銀屏風の穂高に感激ひとしおでした。
私達も、これから奥久慈の季節です。どこかで、お会いできると嬉しいですね。
2012/11/13 22:25 | | edit posted by nagai
comment posting














 

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