山と自然の贈り物の記録
25年前穂高岳スキー

003_top1sdgsdg.gif





毎年ゴールデンウィークは、「八幡平後生掛温泉」をベースに、「角館」の武家屋敷と
枝垂桜、「岩木山」の春スキーと弘前城の桜、「八甲田」の春スキーと酸ヶ湯温泉の
麦とろ飯の昼食、などスノートレックを楽しみ、朝と夜は温泉三昧の日を過ごします。
こんなことを、もう30年以上続けていましたが、一昨年あたりから「山登り」に復帰
したら、雪の北アルプスに魅せられてしまい、後ろ髪を引かれるところがありました。



連休明けに、中ア宝剣岳に行きましたが、夫は納得していないようです。
5月18日、念願叶える、岳沢から「前穂登頂と奥明神沢滑降」にしました。


・半年ぶりに、上高地BTに着きました。1日だけ晴天が約束されています。
IMGP5667.jpg

IMGP5672.jpg



・いつ見ても、「河童橋」から穂高連峰の峰々の姿は素晴らしい。白く、高く輝いています。
IMGP5674.jpg



IMGP5678.jpg



IMGP5675.jpg




・私のスキー道具は、夫の背中です。身軽に岳沢への登りにつきます。
IMGP5680.jpg



・残雪を拾いつつ、「西穂高の展望台」。「奥穂高岳」から「西穂高岳」への全貌が眺められます。
IMGP5685.jpg


IMGP5688.jpg


・中央から左上していくラインが「西穂高沢」。ブロック雪崩れがなく、一直線に頂上に突き上げています。
今回、「岳沢小屋泊」でここも滑りたかったのですが、天候が崩れそうなので「奥明神沢」だけにしました。
IMGP5686.jpg



・ここでは、フキノトウまでが上品に見えてしまいます。
IMGP5689.jpg


岳沢小屋手前で、「コブ尾根」のほうから「天狗沢」に向かって、ブロック雪崩が起きました。
まだ気温が低いのに、雪庇状のものが崩落したのでしょうか。高みの見物をしていたところ、なんと
小屋の下を迂回して、私たちが登っている雪渓に回りこんできました。20~30cmくらいのボール状
になったものが、ひゅんひゅんと音をたてて、私たちを狙っているかのように、次々と襲ってきます。

これで、完全に登山モードにスイッチが入りました。


・今年は、連休から宿泊営業もすることとなった「岳沢小屋」。荷物を預けて「奥明神沢」を登ります。IMGP5691.jpg



土曜日だと言うのに、登山者の姿はありません。週末に天気が崩れる予報があったせいかもしれません。
私たちは、今が一番良い季節だと思っています。連休の頃には気温が低くて雪が降るし、降ったばかりだと
つぼ足で、スキーを担ぎ揚げるのは大変です。今頃になると、朝は雪も硬く締まりアイゼンが効き、陽が高
くなって緩めば、スキー滑降に最適な状況になってきます。山頂まで雪が続く、今が最高な季節なのです。


・兼用靴専用に購入した「ネーベプロ10爪」、576gの超軽量アイゼンを、サクサクと効かせて登ります。
IMGP5693.jpg



・上高地の出発が遅かったのか、単独の男性が追いかけてきます。
IMGP5694.jpg



・「今日はどちらに?」と声をかけると、「明神岳から雪の状態をみてA沢から奥叉白」と言う猛者なので、、
先に行って頂きました。ターゲットを見つけると、追いかけずにはいられない夫が、ソワソワしだします。
IMGP2933.jpg


・うしろに聳える大きな山塊は、乗鞍岳です。昨年は6月末に行きましたが、今頃が良いですね。
IMGP5696.jpg



・99cmファンスキー2台が、夫の背中にあります。私は、今日も生欠伸ガ出てきます。。
IMGP2935_20130520212522.jpg

・「天狗岳」と「間ノ岳」。真ん中に白いのが「間ノ沢」で、余り雪崩れはありません。
IMGP5699.jpg



・「西穂高岳」の稜線と、残雪模様。「岳沢小屋スタッフブログ」によれば、スキー天国とのことです。
IMGP5709.jpg



・「奥明神沢」は、「前穂高岳と明神岳のコル直下」まで、一直線に突き上げています。小屋が小さくなりました。
IMGP5711_20130520212519.jpg



・コル直下の分岐点から、左手の急な雪渓を登り詰めます。
小屋ブログでは、「ダイレクトルンゼ」と称して山頂に続きます。
IMGP5716.jpg


・下山してきた登山者は、おぼつかないアイゼン捌きで、見ていられません。
調子を上げてきた私も、なぜか急に体が重くなり、かつて無いほど疲れます。
IMGP5719.jpg



・もっと凄いのがコレです。まだ緩やかな場所なのに、クルリと腹這いになってバックステップです。
IMGP5723.jpg


・今日のルートは、手ごわいです。分岐が2,700m付近でしたから、頂上まで高度差400m近く
ダイレクトルンゼが続いています。緊張で疲れましたが、山頂直下の水で、少しだけ癒されました。
IMGP5725.jpg



やっとのことで着いたのに、殺風景な前穂高岳山頂です。モニュメントが何にも無いのですね。
頂上直下は大変でした。高度差50m位の間、グサグサと腰まで潜る新雪で、物凄く疲れました。

ルンゼでの、急な変調と体の重さは、ヒョッとして翌日の新聞記事、のせいだったのでしょうか?
「明神岳で2遺体を発見」とあります。
私も、「今日は明神岳で良いんじゃない」と思ってみたの
ですが、そこから左に曲がった途端の出来事です。「探しに来て!」と呼んだのではないかなと!



・「明神岳」が、こんなに低く見えます。見込みの3時間から、1時間遅れの山頂からの眺めです。
IMGP5727.jpg


・「槍ケ岳」遠望も、興味をそそります。中央の黒い岩稜は「北穂東稜。その手前の、真っ白な雪の斜面が
北穂沢。一昨年は、手前の最低コルから滑っています。来シーズンには、槍の辺りを闊歩しているでしょう。
IMGP5729.jpg


・「西穂高岳」遠望もなかなかです。山頂左手から、一直線に降る白い「西穂沢」。絶対はずせません。
IMGP5733.jpg


・「吊り尾根」からの「奥穂高岳」は、私にとって余り魅力的ではありませんが、懐かしのジャンダルムがニョキと。
IMGP5731.jpg

IMGP5732.jpg



・そして、この真っ白な頂が山頂でしょうか。雪で、右のケルンより数メートル高くなっています。
IMGP5735.jpg



・前穂高岳3,090m。さすがに寒くなってきます。山頂から、ファンキーな夫が飛び出します。
IMGP2939_20130520213955.jpg

・ヘロヘロだった私も、少し精気をを取り戻しました。緊張しまくった登りが嘘のようです。
IMGP5740.jpg



・ここからが、「ルンゼ」そのものになるのです。スキー場での40度なんて、比べ物になりません。
左右と前方には岩壁。滑落したら激突です。夫はヘルメットは被っていますが、不釣合いなTシャツ姿。
IMGP2941_20130520213954.jpg



・恐れ知らずの夫が、今日も迷わずにドロップインしていきます。
IMGP2942_20130520213954.jpg

・精気を取り戻したと言っても、私は、様子見をしながらソロリと滑り出します。
IMGP5743.jpg

IMGP5750.jpg



・あんなに緊張してアイゼンを蹴りこんで登ったのに、「魔法の板」に乗った気分で滑降します。
IMGP2945.jpg

IMGP2949_20130520214243.jpg



・アット言う間に「奥明神沢」に降り立ちました。さすがに緩く感じますが、30度弱の斜面です。
IMGP2950_20130520214243.jpg

IMGP5756.jpg

IMGP2951_20130520214242.jpg



・途中、三人パーティを追い越して「岳沢小屋」へのラストラン。スキー場では味わえない爽快な滑降です。
IMGP2953_20130520214241.jpg



・往復してきた「奥明神沢」を振り返ります。三人がアンザイレンして、転びながら降りてきていました。
IMGP2956.jpg



・一人黙々と雪かきをする「小屋スタッフ」。ブログで、2日前、先輩スタッフのスキーを背負わされて、
登ってきたと言うのは、彼でしょう。あの体格で、山頂まで2時間だったとは「若さ故」かと驚きです。
IMGP2955.jpg





「岳沢小屋」周辺は、すごく暑く感じます。Tシャツ一枚の夫でさえも「あつ~」と言っている
くらい、暑いのです。小屋で販売していたCCレモンが喉を潤し、疲れも癒してくれました。
上高地に戻るため、デポしておいた荷物を詰め、再び、広~い岳沢雪渓に滑り出しました。

小屋から5~600mか、もうチョッとあったかもしれませんが、緩く、快適に滑れます。
途中、3パーティが登ってきましたが、「腕前拝見派」というものと「悔しくてみたくない派」
に分かれ、夫はと言うと「見せびらかし」と、いつもながら人間模様がためになります。

雪が切れて、夏道に戻ります。小屋周辺でも真夏のように感じたのに、ここまで降りると
さらに輪をかけた暑さを感じます。夫は、ザックの左右と、背面にスキーと兼用靴を付け、
「どうだ!千手観音のようだろう!」と悦にいっていましたが、時々木に当るのが難です。


夫は、兼用靴のまま。荷物が重いのと、足元不安定なためボヤキながら急ぎます。上高地
16時20分。出発から11時間弱。柴又100Kのトレーニングになったと、喜んでいました。

今日もゆったりと「沢渡温泉梓の湯」に浸かり、苦しくとも、楽しい1日が過ぎました。






hdfhdhd003_top2.gif
スポンサーサイト
Posted by tomo
comment:4   trackback:0
[山スキー
comment
凄いですね。
こんな斜面を・・空中散歩のように見えます。
自分は見るだけで充分ですが(笑)
2013/05/21 21:08 | | edit posted by yamasanpo
yamasanpoさんへ
アイスバーンだと、とても滑れない斜面です。
こんな天気の日で、表面が太陽の暖かさで
少し緩んできたところが、狙い目です。
6月一杯は、こんな山行が続きそうです。
2013/05/22 05:37 | | edit posted by nagai
3000m級の山から滑降、凄いの一言です。
酸素濃度も薄く、呼吸もつらいと思います。
登りの急斜面で、登頂を断念もあり得ます。
お疲れ様でした。
2013/05/22 12:46 | | edit posted by レイタンタン
レイタンタンさんへ
お心遣い、有難うございます。
本当に疲れました。明神岳の二人の霊が
私を呼んでいたのかもしれません。
見つけなくて済んだのは、知らんぷりを
決め込んだ夫のお陰かもしれません。
良し悪しですね。
2013/05/23 05:45 | | edit posted by tomoi
comment posting














 

trackback URL
http://snowdrop724.blog118.fc2.com/tb.php/179-e0e82083
trackback