山と自然の贈り物の記録
25年富士山スキー

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最近、ほんの少しだけですが、長男が山に行くようになってきました。と言っても、0歳の時から
私の背中で山に行っていたり、3歳の時には、北岳も登ったくらいのベテランでもあるのです。

復帰してきた、と言うほうが合っているかも知れません。これも、良い友達を持ったおかげです。
なぜか突然、ハイキングに興味を持ったようなのです。昨年9月、初心者の憧れなのか富士山を
目指しました。アドバイスも良く聴かずに行ったものですから、「寒かったり」「足を痛めたり」
とさんざんな目にあったようです。痛い目に遭うと、リベンジしたくなるのが常で、今年もまた
友人と二人で富士山を目指すと言っています。

加えて、職場の上司に山好きな方がいて、職場の仲間と尾瀬にいったり、スキーに行ったりと
アウトドアーに参加する条件が整ってきたのです。夫は、嬉しくてしょうがない様子です。


夫は、「今年も富士山に行くぞ!」と言い続けてきました。富士山だけならともかく、二週も
続けて、3,000m峰に行った私は、お休みをしたいところです。入院中の父の具合が急に
不安定になったので、気持ちだけでなく、本当に行けなくなってしまいました。

あきらめきれない夫が、長男に声をかけたら、「二つ返事」で、富士山行きが決まりました。



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以下は、夫の富士山スキー滑降のレポートです。
コースは、昨年と同じく「富士宮口」を選びました。吉田口より少し標高が高いからです。



5月25日。前泊のため、五合目駐車場に午後7時頃に着きました。山頂方向を見上げると、
随分と雪が少ないようです。事前に佐藤小屋で「昨年に比べて雪が少ないよ」と聴いては
いましたが、こんなに少ないとは思いもしませんでした。昨年は一週間早かったとは言え、
駐車場脇に雪がありましたし、石垣のすぐ上から雪が続いていました。

帰り支度をしていたグループに声をかけて、雪の情報収集。「八合目まではバッチリだけど、
七合目まではなんとか滑れる状態。砂が混じって、ちょっとナアー」
と顔を見合わせています。



5月26日。起床が4時半を過ぎてしまいました。家では、3時過ぎに起きて、妻から「早過ぎ」
と叱られているのに、こんなところに来ると、なぜか遅れてしまいます。
もう、駐車場は満杯です。多くの登山者が身支度を済ませて、出発しようとしています。


擁壁の工事中ということもあって、昨年よりも登山口封鎖は大げさです。まるで、バリケード
のように張り巡らされています。これはポーズなのか、見づらいところに抜け穴があります。
注意書きに従い、気をつけてスキーをしてきます。2,400mがスタート地点です。



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・5時40分。遅めの出発。一応、長男も同じ荷物。足回りは、夏用登山靴で。
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・靴とスキーを背負った分、少し背中が重たいですが、一人分なので快調です。
昨夕同様、今朝も風がなく、気温も高めです。天気予報どおり、空模様も
そこそこ落ち着いているようです。雲海は昨夜に続いて下界を覆っています。
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・島のような山影が浮かぶと、地元の方が「愛鷹の○○山」だと教えてくれます。
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・昨年は、この六合目小屋裏から、バリバリの氷だったのですが、まるで夏山のようです。
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七合目小屋まで、なかなかのペース。夏の富士山は知らないけど、意外と歩き
やすいのが驚きです。「暖かいですね」「風がなくて最高ですね」「夏山ですね」
「まだ、5月なのに季節感が狂るうね」などと、思い思いの言葉が飛び交います。
私たちのスキーを見て、「ビブラムセード」と言うのがありますが、同じように
誰でも出来ますか?と聴かれました。最近は「グリセード」をこう呼ぶんですね。


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七合目は二つあり、元祖七合目が上にあるようです。まだまだ夏山登山を楽しみます。
ここでも、ファンスキーが珍しいのか、「登山ブーツ」で滑れるものですか?と聴かれます。
周りには、「ボード」か「本格スキー」ばかりですから、奇異に映るのも仕方ないことです。
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この辺りから、経験と体力差が出てきて、少し長男のペースがあがりません。
「スキー板をよこせ」と言うと、プライドからか「大丈夫、自分で持つ」。
「勝負はこれから。3,000mを超えてから、バテるぞ」と私。


・暑かったところに、西側斜面からガスが覆ってきます。急に気温が下がって、霰がパラパラ
音を立ててきました。まもなく通り過ぎて、青空が見えてきます。いよいよ、八合目小屋。
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小屋の左側にある鳥居から、頂上を望むと、まるで昨年とは違います。鳥居から九合目小屋
に続く、「少し尾根状」なところは、雪がほとんどありません。右手の、「少し窪状」には
山頂直下までバッチリ雪渓が残っています。山頂の岩場は黒々として、氷雪をまとった姿は
なさそうです。よほど詳しいのでしょう、右手の雪渓に、下から登ってくる登山者がいます。



・ここでアイゼンを着けます。すでに多くの登山者が、雪渓の途中で喘いでいます。
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・ヒマラヤでは、8,000mからが「デスゾーン」と呼ばれるそうですが、私たちにとっては、
3,500mあたりがそうかも知れません。足を止めても、一向に肺が満足しませんので、息は
荒いまま、登りを続けます。そもそも、ここで山頂まで直登しようとするのがいけないのでは。
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・雪渓が切れました。山頂まで、高度差50mくらいでしょう。アイゼンを脱ぎ、スキーを
デポして、空身で登ることにします。写真映りも考えて、長男は、ザックだけ背負います。
準備をしていると、「ザザッ ガリガリッ」と音がします。第一滑走者が滑り出すようです。



・山頂手前の鳥居。山小屋「富士館」を見て、山頂の鳥居。ほとんど雪がありません。
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・先行者は、剣が峰に向かったのか、滑降していったスキーヤーは、まだ一人だけです。
私たちは、「奥の宮」を参拝してすぐ戻ります。下山中にガスに巻かれるのが心配だからです。
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あららッ!第一滑走者がまだ斜面に張り付いています。動けません。意を決したか、少し横滑り。
さすが凍っていますから、ガリガリッとなります。単独で登ったのは良いのですが、なぜ「もう少し
腕を磨いてから富士山へ」と考えなかったのか。きっと、相当悔やみながら下ったものと思います。



・確かに、出だしはガリガリのアイスバーンでした。それを過ぎたらスキーパラダイス。
少し波打っていますが、スプーンカットまでにはなっていないので、ファンスキーでも快調。
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・喘いで登っている脇を、これ見よがし滑降する私。長男は、おっとりしているのかと思って
いたら私以上の見せたがりか。老人の私は、雪面を舐めるように慎重に、長男は飛び跳ねる
ように舞ってきます。ウ~ン、歳の差を感じさせられながら、あっという間に八合目小屋。
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・登りでは、夏道を辿ったのですが、雪がある限り、ガッツリ滑るつもりです。
急にガスが沸いてきました。こんなときこそが、GPSガーミンの出番です。
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・またまた登山者を横目に滑り出し、七合目半ほどの「ブル道」でいったんスキーをはずします。
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・まだ諦めません。元祖七合目小屋手前から、七合目小屋まで雪渓が続いているのです。
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・「ガリッゴリッ」と砂礫を踏み、スキーには申し訳ないと思いつつ、雪渓の末端まで
滑りました。夕べの情報で「砂が…」と言っていたのは「砂礫」のことだったのです。
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・七合目の小屋で、登山道=夏道に合流します。火山灰にまみれた
登山靴はザックに入れる気がせず、ビィンディングにセットしました。
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・後姿はこんな風。下を見たまま、すれ違おうとした登山者がぶつかります。
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・バリケードをかいくぐるのは、登山者だけではありません。観光客も結構いるのです。
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山頂直下から元祖七合目までは、約30分。これは、なかなかの大滑降でした。さらに
ブル道から、しぶとく最後の「砂礫まじり」を約10分で、七合目の小屋に降りました。

「運動をしていないから、体力が無い」と言いつつも、若さもあって、約4時間半で
登り、降りのスキー滑降と、ノンビリ夏道を合わせても合計約7時間。まずまずでした。





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Posted by tomo
comment:2   trackback:0
[山スキー
comment
富士登山&春スキー。
親子での挑戦、リュックとスキーの手荷物
体力も余裕の下山、お疲れ様でした。!
2013/05/28 13:20 | | edit posted by レイタンタン
レイタンタンさんへ
コメント有難うございます。
今年は本当に雪が少なくて、驚きました。
八合目まで夏山みたいなものですから、
勘違いをしているような、ハイカーも登って
きていました。子供と、登山らしい登山は
初めてで、かなり嬉しい一日となりました。
2013/05/28 15:05 | | edit posted by nagai
comment posting














 

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