山と自然の贈り物の記録
25年東京・柴又100K



夫が「東京・柴又100Kウルトラマラソン」に参加しました。



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3年前、夫は「奥久慈トレイルラン」に参加しようとしていました。ところが震災で中止です。
あの時参加をしていたら、完走して「ヒートアップ」していたかもしれません。
それからの2年は、「残雪期のスキー」に熱中してしまい、そちらを優先してきました。

それでも、毎年今頃になると、そろそろ最後のチャンスだし、チャレンジしてみようかなと言い
始めます。「奥久慈50Kはちょっとハード」だし、「吾妻スカイライン60Kは、ず~っと登って
ずう~っと下る」だけで、ちょっと単調だし、「シックリこないなあ!」と、決断力がありません。
1月、「よおし、フラットならいけそうだから、サロマ100Kにエントリーするぞ」と決めました。
決断が遅かったのです。「サロマ」はほんの2日程で「申し込み枠」が一杯になって終了。

「奥久慈は…」「吾妻は…」 と悩んでいたら、なんと、ランネットからのご案内が来ました。

きっと、応募者数が思わしくなかったのでしょう。東京、「元我が家」の西船橋のすぐ近くで、
「東京・柴又100K(ひゃっけい)ウルトラマラソン誕生!」ときたから、すぐ飛びつきました。


「値段がバカ高いな」「朝8時スタートって遅いな」と言いつつも、「江戸川の土手だから完全
フラットだろう。14時間なら、なんとかなるだろう」と、簡単に決断したのが不思議でした。
「ゆっくり走って10kmを1時間」と、なにを勘違いしたのでしょう。目標タイムも10時間
でエントリーしてしまいました。信じられない勘違い。フルマラソンより早くありませんか?



以下は、夫のレポートです。

・案内がきました。無事、東京都の協賛も得られたようです。
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・コースの全貌が明らかになりました。募集時とは少し変更になりましたが、我が家から20分ちょいの柴又。
土手沿いに茨城県まで往復するのですが、河川敷に降りるところもあるので、短いアップダウンはあります。
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・パンフレットがついてきましたが、まだ行ったことはありません。
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・着替え用もあって、ナンバーが4枚。計測チップは、なぜか両足。
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 さて、コースも分かったことだし、完走するための戦略を練らなくてはなりません。

○制限時間は14時間(840分)ですが、 ウェーブスタートのため、6分スタートの私は、
ゴール終了時刻の22時20分までには14時間14分。運よく、少し余裕が出来ました。
単純割りをすると、8.54㎞毎時となります。 なんとなく出来そうな気がしてきました。
○余裕でゴールするためには、20時30分頃に、最終関門を通過しなくてはなりません。


◎目標は制限時間内の完走。
・50Kポスト 14:00  6時間00分  (7.2㎞ 毎時)少し貯金しよう
・70Kポスト 17:00  3時間00分   (9.0㎞ 毎時)我慢の時です
・90Kポスト 20:30  3時間30分   (10.5㎞毎時)バテるかもね
・ゴール    22:00  1時間30分   (9.0㎞ 毎時)最後は頑張る

休息時間も含めたものですが、こんな机上の空論が、出来上がりました。




・高砂からの電車は、9割方ランナーが占めギュウギュウ詰め。
「寅さん」の像が、こんな所に鎮座しているとは思いませんでした。
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・「寅さん」と「帝釈天」。その間の、歴史を感じさせる古い街並。マラソンよりワクワクさせ、雰囲気が私
好みの、素晴らしいところです。あとで、妻にそう言ったら、「だから前から行きたいって言ってたでしょ」。
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・駅から会場まで8分のはずが、人々人の波で、30分くらいかかってしまいました。
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・これは「ドロップバック」。中間点まで着替えを運び、折り返しゴールに運ん
でくれます。配布が間に合わず、№を手書きで訂正して渡してくれました。
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・「どうせ明るいうちには帰ってこられませんから」と、今のうちにゴールの写真を撮っておきます。
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25K過ぎで携帯がなり「今どの変ですか?コール」。会社のtaguchiが、流山橋付近で
待っていたけど、会えなかったというのです。7分台で走る予定が、他人に引っ張られて
6分台で走っていたからです。今日の天気は予報どおりです。晴れとともに気温が上昇、
暑さと勝負の1日になりそうです。

40Kポスト「関宿橋」で近くに住む、会社のtakashima、hishidaの二人が待っていてく
れました。私設エイドよろしく依頼していた品の差し入れを受け、後半戦に入ります。
takashimaは、「どうせ五霞町レストステーションまで、往復1時間はかかりますからね」
と、軽く言ってくれる。調子がよくても、あせってはだめです。リラックスリラックス。

シュークリームを数個ポンと口に入れ、ギンギンに冷えたコーラをグイッと飲み、五霞町
に向かいます。途中「42.195㎞」の表示があります。いままで、走りとおせなかった
鬼門を難なく通過することが出来ました。不思議です。 今までは、何だったんだろう。
まだ、半分にも届いていないから、当たり前かも。気持ちの持ち方が違ったんでしょう。


五霞町レストSTでやっとご飯にありつきました。レースガイドだと、10㎞ごとに軽食
があるはずなのに、あるのは「バナナとオレンジ」だけで、最悪は「南部の梅エイド」。
行きも帰りにも何もありませんでした。大きな「南高梅」を期待したのは、私だけでは
無かったはず!。 人数が分かっていてコレでは、PRどころか反感を買っただろう。

50Ktakashimaの妄言どおり、1時間程で関宿橋に戻ってきました。


この辺、向かい風がきつくなってきてしまいました。往路は6分台で走ってきたのに、
油断をすると8分台に落ちてしまいます。同じペースで走っている感覚でいるのに、
いつの間にか、ダウンしてしまう。私だけではなく、他のランナーも苦労したと思う。
曇ってきました。涼しくて…と喜んだのもつかの間、寒くなってきてしまいました。
60Kくらいから、ポツリ…ポツリ…から、 ゾロ…ゾロと歩き出す者が出てきました。
そうなると強くなるのが、私の性格で、弱いものを見ると、俄然強くなってしまうのだ。
嫌な性格と言われても、本当に頑張れてしまうのです。オーバーペースは調子に乗っ
ている証拠。いつまでもその気でいると、必ずしっぺ返しか、反動が出てくるのです。


70K関門。反動が出てきて、厭戦気分です。ここまでのリミットまで1時間以上早い
ペースできたので、余裕があります。そのせいかも知れません。
バテずに、ペースが保てれば、楽勝の筈だと考えようとしても、元気が出ません。


未知の領域に突入。練習でも一回だけ、70kmまでの経験しかありません。


80K流山橋付近に、今朝、行き違いで会えなかったtaguchiが、差し入れで待って
いてくれました。あと10㎞走れば最終関門。そこは、出発点でゴールでもあります。
「とにかく疲れたけど、時間は余裕。楽勝!」強がってみても、元気の無い声です。
それにしても、冷たい向かい風がこたえます。夜も迫ってきています。


2.5㎞毎のエイドステーションが、遠く遠く感じます。闇のせいか疲れからなのか?
投光機はありますが、数が少なく暗闇の中を走っているようです。周りが見えないと
自分の走っているペースが分かりません。GPSが見にくいので、時計に替えました。


90K関門。制限時間まで2時間余り残してスタート地点に戻ってこれました。
「第二折り返し点」に向かいます。時計に切り替えたのでペースは分かりませんが、
長~く感じた5キロメートルです。やっと足を出し、少しずつゴールに近づきます。

昨秋、上高地の暗闇を、疲れた足で猿とバトりながら走ったのとよく似ています。


95K折返し。ラストランで、柴又らしい「提灯」に導かれてゴールをくぐると、
「残念!」、たくさんいた筈の若い女の子の姿はなく、年配の?おじさんたち。


・駆け寄ってきて、寅さんのような、フィニシャーメダルを掛けてくれました。
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・22時20分。最後のランナーを迎えて、終了です。小さな花火でもあがれば盛り上がったのに…!
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8.8㎞もの未舗装(砂利道)に、復路の強風と低温が、思いの他こたえました。
ゴールタイムは、22時1分くらいと、偶然ですが机上の空論とピッタリでした。
4~5日後に、ネットタイムやゴールの写真とともに、配信されると言うことです。

いままで、マラソンや山行で「怪我」や「病気」をしたことが無く、敗退もありません。
この時ばかりだが、「丈夫な体に生んでくれた、両親に感謝」しなくてはいけません。







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Posted by tomo
comment:5   trackback:0
[マラソン
comment
もしかしたら、葛飾100Kウルトラマラソンに
出場するのでしょうか。!
大変!!!!
ご夫婦での参加でしょうか。!
距離があるので、決して無理をせず
ご健闘をお祈りします。
2013/05/29 08:41 | | edit posted by レイタンタン
レイタンタン
毎度ご心配をおかけしております。今回は夫の妻離れ
訓練の一環もかねて、一人旅に出たのです。
お腹を冷やしすぎたのか、エイドステーションで食べ
過ぎたのか、「お腹の調子が悪い」「バナナはもう見た
くも無い」とか言って、ぐったりですが、
完走は果たしてきました。
2013/06/04 13:33 | | edit posted by nagai
(tomo)さんへ
完走、おめでとうございます。
100㎞は、距離があり過ぎます。!
お疲れ様でした。(超人です。)
2013/06/04 16:19 | | edit posted by
お疲れ様です。
完走おめでとうございます。
素晴らしいタイム、さすがですね。
まさに超人nagaiさんです。
2013/06/04 18:54 | | edit posted by yamasanpo
yamasanpoさんへ
ありがとうございます。うすうす感じては
いたのですが、走りが得意な人と、歩きなら
何処までも、と言うのがありそうです。
私は、改めて山登り向きだと実感をしました。
2013/06/05 05:14 | | edit posted by nagai
comment posting














 

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