山と自然の贈り物の記録
25年立山・剣岳スキー

003_top1sdgsdg.gif



私は父の具合が思わしくないので、当分の間「山という気分」にはなれません。

夫は、緑が一杯になり過ぎた庭の手入れがあるのですが、閉じ込めておくと
イライラか募りますから、一人で予定した山に行ってもらうことにしています。


IMGP5890.jpg



夫がもっとも行きたいと言っていた「剣岳長次郎谷スキー」。昨年から道具を揃えて
きました。「長次郎谷のコル」から山頂への「雪壁対策に、前爪のあるアイゼン」を
購入しました。安全確保のために「ケプラー素材の補助ロープ」まで購入しました。
穂高で使わなかったので、この後も、剣岳でしか使うことが無いだろうと思います。
思い入れの強かった「剣岳」に、晴れ間が広がっています。



 以下は、夫の「立山と剣岳長次郎谷スキー」のレポートです。 



剣岳は少し厄介な山なのです。朝一番で室道を出発すると、昼まえに「剣御前小屋」
に着いてしまいます。「剣沢小屋」が営業していたとしても、同じようなもの。
「剣沢」を滑降して「長次郎谷」出会いにテント泊も考えましたが、さびし過ぎるしなぁ。

「日帰りはどうだ?」と時刻表をチェックしてはみたが、無理なのが分かりわかりました。
ハイシーズンと違い、始発が遅くて、終発は早く終わってしまいます。
「剣御前小屋」に一泊して、ビールを飲みすぎて…、悔いを残さないプランが必要です。



プランⅠ(初日を有効に使おう)6時間程度の見込み                
室堂~雄山~雄山ルンゼ~一ノ腰~雄山~山崎カール~雷鳥平~剣御前小屋

プランⅡ2日目は早く出発して、出来るだけ早く室堂に戻る)10時間程度の見込み   
剣御前小屋~剣沢~剣岳~長次郎谷~剣沢~剣御前小屋~雷鳥沢室堂 



立山のライブカメラで見ると、今年は少し残雪量が少ない様子。昨年15日の写真と
5日現在の写真を、ほぼ同じアングルから見比べてみると、ほんの少し雪が少なく
見えます。10日程、雪解けが早いです。これが「剣岳」で、吉とでるか凶とでるか?



プランⅠの実行                                     

・昨年は平日で空いていましたが、始発から賑やかです。
IMGP5820.jpg

IMGP5821.jpg

IMGP5823.jpg



・お客さんが多いので、臨時バスが出て、予定より少し早めに「室堂」に到着。
IMGP5826.jpg



・気温が高くなったせいか、少しモヤっています。
人形は、昨夜妻が作ってくれた「お守り兼見張り役」
130608_0806~01



・「一ノ越」へはこんなに整備された、雪の歩道。中央一番高いのが雄山。山頂に建つ雄山神社
のすぐ下に、「Yの字」に見える雪渓の「/部分」が「雄山ルンゼ」。8時30分に、出発をしました。
IMGP5831.jpg


・「一ノ越」からは、こんな夏のような様相です。
IMGP5833.jpg


・夏の装いの登りから、後ろを振り返ると、こんな別世界。たくさんの登山者がいます。
IMGP5836.jpg


・「雄山神社社務所」。辛うじて山頂まで雪があります。
IMGP5837.jpg



「雄山神社」に楽しい山行を祈願し、この時ばかりの「お賽銭」もあげました。
IMGP5839.jpg


・「見守り人形」も了解です。
IMGP5842.jpg



まずは「雄山ルンゼ」にドロップイン。ここは、インゼル状の岩に気をつければ、一直線に
滑降するだけです。夏道に合流する手前から左にトラバースをして、出来るだけ「一ノ越」
に戻りやすいラインどりをします。滑降後、見上げます。「狭く硬く急傾斜」で緊張しました。
IMGP5844.jpg



・今日二度目の3,000m峰です。「雄山神社」に戻ってきました。
昨年と同じ雪形、立山連山の向こうに、「剣岳」が顔をだしました。
IMGP5849.jpg


IMGP5852.jpg


・今度は「山崎カール」。雄山ルンゼより少しガレ場が出ています。稜線直下
まで繋がる雪渓は、カールの手前で切れて岩が出ているように見えます。
5分程ガレを下り、次の雪渓から滑ることにしました。ここは、大雪渓です。
IMGP5855.jpg


・暑さのせいか、表面だけ溶け出して。プチ表層雪崩ふうな光景が見られます。
IMGP5854.jpg


・見上げる中央の凹地が、山崎カール。とてつもなく広い。ウ~ン!こんなところを一人で
とは悲しいね!楽しいことは、分かち合えなくては、喜びも半減です。「剣御前小屋」への
登りを考えて、雷鳥沢を右手に寄って滑るが、「雷鳥平」周辺も鍋の底の様で、暑い!!
IMGP5858.jpg

・中央左に、「縦の線」に見えるのは、雷鳥荘ヒュッテが経営すると言う、ロープトウです。
IMGP5860.jpg



・小屋への登りは、息が切れます。滑降を楽しんだせいか、登りに拒否反応を示すのです。
IMGP5864.jpg

・これ見よがしに?スキーヤーが滑降していきます。いつもと反対の立場ですが、疲れ倍増です。
IMGP5866.jpg



・予定より早い14時に、「剣御前小屋」ドロップイン。夕飯前にビールタイム。
昨年、一昨年と通過するだけの山小屋でしたが、今年は違います。ビールと
寝床を用意してもらっているのです。今日は、30人もの泊り客だそうです。
IMGP5867.jpg



・「剣岳」も、時々ガスの中から顔を出して、歓迎してくれます。明日も、同じ様に願います。
IMGP5872.jpg

IMGP5874.jpg

IMGP5876.jpg




プランⅡの実行                                              


・出来るだけ早く帰ってくるためと、登りの雪渓が緩まないうちに、ということで明るくなった
IMGP5884.jpg

IMGP5885.jpg


IMGP5886.jpg


4時30分に小屋をスタートしました。カリカリ、ガリガリと楽しい滑りではありません。
IMGP5891.jpg


雪が緩みだしてからの方が、良いに決まってはいますが、「長次郎谷」をすばやく登り、快適に
滑降するのと、余り気温が上がらないうちに剣沢の登り返しを済ませたいから、こうしたのです。


「剣御前小屋」でのアドバイスでは、「尾根上に妙に雪が残っているらしく、ブロック雪崩に
気をつけてもらいたい」と言うのと「平蔵谷から登ると、山頂付近が不安定で、越えられない」
とのことだったので、忠告に従って、長次郎谷往復で、雪の状態によっては山頂はあきらめ
長次郎のコルから戻ることも考えて登ることにします。単独行なので、心配されてしまいます。



・いくらガリガリと言っても、歩くよりは早く、小屋を出てから約40分で「長次郎谷」到着。
振り返ってみると、こんなに穏やか。朝日を浴びて、残雪模様と新緑が和ませてくれます。
IMGP5895.jpg

IMGP5897.jpg


・「長次郎谷」の景観は相変わらず、日本離れしています。朝日に輝く八峰はとりわけです。
IMGP5894.jpg

IMGP5900.jpg

IMGP5909.jpg


・「稜線に雪は少ないが、谷には多く残っている」と言うアドバイスのとおり、
「熊の岩」から左俣へのルンゼ状も、雪に埋まっていて、直登していきます。
IMGP5906.jpg


・「源次郎尾根Ⅱ峰」の威容。賑やかに、クライマーが懸垂下降の準備をしています。
IMGP5910.jpg


・予定より少し早く「長次郎谷のコル」まで、登りつめました。クライマーはまだ、懸垂中のようです。
IMGP5912.jpg


・問題の「雪壁」の筈ですが、雪は消えて問題無し。右の岩稜を登ります。
IMGP5913.jpg


・「長次郎谷」を俯瞰すれば、こんなもの。出だしに亀裂が走りますが、40度未満の斜面です。
IMGP5911.jpg



・岩稜を夏道伝いに登ると、頂上まで緩やかな雪が続きます。「八峰の針峰」が低くなりました。
IMGP5914.jpg



・クライマーはまだです。「見守り人形」と二人だけの、静かな山頂です。
IMGP5919.jpg



・「北方稜線」への、かなりイヤラシそうな残雪。小屋のアドバイスはここのことだろうか?
IMGP5920.jpg

IMGP5922.jpg



・「長次郎谷」の斜面は、ちょうど手ごろに緩んできました。
IMGP5925.jpg



ドロップインすれば、すぐに広大な大斜面。「熊の岩」脇のルンゼも全く問題ありません。
多少ブロックの残骸が気になりますが、スプーンカットされる前の、一番良い時期に来る
ことが出来ました。出会いが近づくほど、雪面は滑らかになって、余韻を残して滑ります。




アット言う間の15分。「長次郎谷」が「剣沢」に合流。そして、苦しい登りが待っています。
快晴の太陽がジリジリ、容赦なく照り付けてきます。今朝の下りではカチカチだった雪が、
柔らかになっています。背中のザックにはスキーしかありませんから、たいした重さは無
い筈なのに、滑降を楽しんだ後では、こたえます。昨日と同じように、拒否反応です。
IMGP5926.jpg

IMGP5927.jpg

IMGP5929.jpg

IMGP5930.jpg



・「剣御前小屋」に帰ってきました。後は雷鳥平に滑降するだけです。
残雪が現れたら、即ドロップイン。疲れた足にこたえる10分間。
IMGP5931.jpg



・実はここから「室堂バスターミナル」までも、結構きついのです。
ロープトゥに体を預けて、少し楽をしたのですが、観光客が羨ましい!
IMGP5932.jpg



・14時室堂に無事帰還。昨年の「素敵ですね!のお姉さん」を尋ねた
かったのですが、臨時バスがあり、後ろ髪を引かれながら乗車しました。
IMGP5933.jpg



初日は、「雄山」に二度登ったあと、締めには「剣御前小屋」まで、併せて約1,600mの
登りと、2ルートの滑降。少し頑張りすぎて、翌日に疲れを残さないか、心配したものです。
2日目。なが~い長次郎谷、なが~い剣沢、最後の室堂へと、併せて2,000m。さすがに
疲れましたが、お気に入りの「グリーン吉峰」で温泉に入れば、疲れも吹き飛びます。


先週には、柴又100Kを走ったばかりなのに、ほとんど疲れを残さず、山にこられました。

「有磯海SA」で、妻へのお土産を買った後は、一目散、ノンストップで家を目指しました。





hdfhdhd003_top2.gif

スポンサーサイト
Posted by tomo
comment:2   trackback:0
[HG日帰り登山(雪)
comment
お疲れ様でした。
ご夫婦一緒であれば、最高の気分ではないでしょうか。!
お守りのマスコットが「一緒に行けなくてこめん!」と
聞こえます。
100K走行間もなく、立山へ。!!!!
超人を超えてます。!
凄いの一言です。
2013/06/11 19:28 | | edit posted by
マスコットに感謝です!
コメント有難うございます。
ウルトラマラソンの疲れが残らないか心配でしたが、
結構回復が早くて、安心しました。初日のすべりは
一人。二日目は、朝に山小屋からスタートして、
戻ってくるまで、一日中たった一人。
マスコットが、元気付けてくれて、頑張れました。
2013/06/12 04:32 | | edit posted by nagai
comment posting














 

trackback URL
http://snowdrop724.blog118.fc2.com/tb.php/187-98cb1c56
trackback