山と自然の贈り物の記録
スキー滑降!残雪の穂高岳①→②
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3年連続で、5月の燧ガ岳滑降を滑った勢いで、6月の北アルプス、穂高の稜線から
スキー滑降をしてしまいました。

6月18日、7時。平湯温泉で金沢在住のFと合流。

雪の涸沢あたりで、のんびりしたいね~! と言う思いつきから始まった山行だった。
昨年の9月に、同じメンバーで奥穂に登った時には、テント泊まりで、久々に山らしい
雰囲気を味わうことができました。

 でも、今度は雪の上だから、寒いよね~!
一杯持つと、ザックが重いよね~!
今回は、涸沢の小屋泊まりで、楽々、のんびりしようよ。

 山行が決定して、小屋の状況をネットで確認すると、混んだ時には、「1枚の布団に二人も」なんてあり、
今回渉外担当の夫は、個室を予約してしまった。
その夫。山小屋のホームページで残雪一杯の写真を見て、「スキーができるかも!」。
早速、山小屋に電話をして近況を確認すると、「本谷橋から上は雪があります。勿論、小屋の周りは
雪がベッタリです」とのこと。
これで、スキー持参が決まった。

涸沢散策から、「あわよくば、残雪の穂高から、スキー滑降」へと予定変更。


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歩きにくいからと、プラスチックブーツも背負うため、急遽買った大型ザッをパンパンにに
した夫のペースは丁度私たちに合って、横尾までは散策気分。

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ところが、明日には晴れる」と確信して出かけてきたのに、パラパラと雨。
初めての春先山行に、気分が高揚しているためか、気にせず涸沢を目指す。

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本谷橋過ぎた頃から、本格的な雨になってしまい、雨具のお世話に。
雪が谷を埋めたところからは、雪渓を歩く。
6月の雪だから、少し氷状態もあり、ハイキングブーツの底が滑りそう。
傾斜は緩いのに、足元に気をとられてペースが遅いため、雪渓歩きが長く感じる。

雨は強まり、風も吹いてきて、手が冷たい。
いったい、いつになったら、山小屋に着くんだろう。
喘ぎながら急坂を登ったところで、やっと、やっと涸沢小屋の赤い屋根が見えた。

小屋へ向かう


もう直ぐと思いきや、重荷で6時間の行程だったせいか、見えた小屋が
なかなか近づいてこない。
クタクタになって、やっと小屋の真下に着いたのに、そこから入り口へのスロープが
また、キツイ。

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6月19日。

救助目撃


 早朝から救助のヘリが飛んできた。
昨日、北穂の南稜から転落して涸沢小屋に収容されていた登山者を、救助に来たらしい。
けが人には申し訳ありませんが、眼前のヘリコプターに、少し興奮してしまいました。

 涸沢小屋を7時出発。ちなみに、今日は快晴無風です。
体調不良で涸沢でのんびりすると言うFと分かれ、夫と二人で涸沢カールの底に
向けて足慣らしの滑降。雪はスプーン状でやや硬く、快適ではない。ちょっと不安……

 今日は、無理をしないで、ノンビリ前穂北尾根ⅤⅥのコルあたりから滑ろうと思っていたが、
いざ、カールの底から見上げるとてみると、北穂と涸沢岳間の最低コル方面が、とても
魅力的な大斜面だ。


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山を見上げる夫

雪山

ⅤⅥのコルからの斜面は直線的だし、北斜面だから雪も硬いだろう。
最低コルへは、すでに朝日が燦々。登りの距離は少し長そうだが、
疲れたら、そこから引き返せばいいや。大滑降で。

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と言うことで、コースを右寄りに旋回させて、涸沢小屋脇の急斜面に取り付く。
思ったとおり、東向きの斜面は雪が緩み、アイゼンなしでのキックステップで登れる。
 ただし、それと引き換えに、お日様にジリジリ焼き焦がされてしまいそうなのは、
仕方ないところ。


・小屋脇はかなりの急斜面でした。
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・振り返れば、後ろの岸壁が崩れ落ちそうな涸沢小屋。
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急登を登り切るとカール状の大斜面となる。
景色の素晴らしさに、体調も上々。
尾瀬燧ケ岳と斜度は大差がないと思うが、あの開放感とは違い、両岸や稜線上部に屹立
する岸壁群が威圧してくる。
緩い斜面を登り切ると、稜線直下の小カール。


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 小カールから稜線を見上げると、なぜか、登ろうとしている雪壁がオーバーハングして
いるように見える。
おかしいな。6月半ばにもなっているのに、雪庇が落ちきれずにハングをとなっているのかな。
周りの稜線直下を見ても、せいぜい40度程度で突きあがっている。
なのに、上を見るとどうしてもハングに見える。
 
目の錯覚でしかない、と腹をくくって取り付く。
すると、斜面は腹をくくった程のこともなく、グングン高度を稼ぐ。
が、どこまで登っても上はハング。
ウ~ン、ちょっとヤバクナイ?と言う気持ちに押しつぶされそう。
下を振り返り、周囲を見回しても、せいぜい40度未満だろうに。

 ハングしたように見えた雪壁を登る辺りは、さすがにキックステップを慎重にしたが、
傾斜が緩んできたのか、いつの間にかハングの幻影が消えてしまっていた。

どうして、あんなに凄い雪壁やオーバーハングに見えてしまったのだろうか?

 着いたところは、最低コル。9:30分到着。

頂上    岩山


岩へのペンキ印と、小さな道標がありました。
ここからの、涸沢カールの大パノラマは絶景です。前穂北尾根のギザギサから奥穂、北穂の
稜線に囲まれた涸沢カール。

 穂高連峰の全ての雪が涸沢ヒュッテあたりを目がけて、落ちているように見えます。



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山


 大休止の後は、いよいよファンスキーの出番です。
軽さを一番に考えたため、これにしました。
残雪のため、雪面はスプーンカットされて、ファンスキーには少し不向きですが、これだけ
天気が良ければ楽しめそうです。

10:00丁度。
さあ、ハングと見まがえた急斜面に滑り出そう。
夫が、雪の感触や状態をチェック。私が後に続く。
ホッとしました。
 登ったときには、少し氷化したところもあって、トリプルキックした所もあったのですが、
ファンスキーとは言え、スキーを履いてしまったら、ビビルことはありません。


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あっと言う間に、小カール滑降。
急斜面も、ガッチリエッジが食い込んで、歓声と記念の写メ、写メ。モデルは私。


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小カールから大カール状の緩斜面を滑る。
ここは、デブリ跡のスプーンカットがきつくて、膝が苦しい。
一息しているの間に、奥穂のほうを見上げると、ザイテングラードから、下山中の3人組が見える。

私たちが登っていたときに、ザイテンの中間付近でたむろとしていた人達のようだ。
上部は無理と判断して、下山しているらしい。
先頭は普通だが、跡に続く二人は、心もとない足元だ。
アレあれ、急なトラバースで座り込んでしまった様子。
どうか、無事で下山できますように。

ガタつく大緩斜面を脱し、いよいよ涸沢カールへの最後の急斜面に。

 ルートを左寄りにとり、涸沢小屋直ぐ脇の急斜面から小屋まで滑り込む作戦だ。
少しブッシュは出ていたが、雪は良く腐り、滑らかに滑れて小屋まで会心の滑り
を楽しむことが出来た。

涸沢小屋、10:20分到着。
なんと、わずか20分の滑降でありました。


Fと合流した後、昼食をとり、上高地近くの旅館か山小屋で、ノンビリ一泊しようと下山開始。


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・屏風岩を流れ落ちる滝も、この季節ならではのもの。
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あそこにしようか、ここにしようか、決めかねながらの下山。
そこで、Fが嘉門次小屋にしようとご宣託。
あの有名な嘉門さんの小屋か、と期待に心高ぶらせて着いて見ると、概観は一番貧相。
でも、岩魚焼き小屋など、渋さは一番。

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ラッキーなことに、日曜日夜で空いていたので、3人で個室。料金は、7,500円で涸沢小屋個室の
約半分で、料理も私たちにさえ余すところなし。
新築の檜風呂は絶品。
着替えを持ってこなかったので、風呂に入ってどうかな?と思っていたのが、うそのように、
檜の香りで幸せ気分に浸りました。

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逆さ明神岳
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 翌朝の、明神池散策もなかなかのものでした。
6時のオープンを待って、拝観料を払ったのが良かったのか、モヤが広がる水面や、
晴れてくれば逆さに映し出された明神岳を3人で独占しました。

まさかのスキー山行となってしまいましたが、5月中旬くらいなら何処でも滑れそうです。
もう、来年の予定表に入れました。

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明神岳を眺める、女子部の後姿です。
この後、平湯に戻って温泉に浸かっていると、にわかに雨が降ってきました。
この雨が、豪雨に変わり、土砂崩れで上高地が孤立したと、自宅のテレビ。

なんと言う、女子部のウンの強さだろう。







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Posted by tomo
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