山と自然の贈り物の記録
雨のち晴、白馬三山

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金沢のFに「今年は白馬岳にも行こうと思っているんだ」と言うと、
「私も、白馬岳は行ったことがないから、一緒に行こう!」
と言うことで、9月早々に白馬三山から唐松岳、八方尾根下山の
計画をたてました。

9月8日。
週間天気予報では、ずっと好天が続き。

なのに、夫が会社を早退して帰ってきて、「猿倉まで行って、前泊できれば良いな」
と言いつつ、念のため天気予報を再確認すると、
「明日は、雨?」「日曜日までの週末は不安定?」
今朝の今朝まで、「週末はバッチリ晴れ」と言っていたのに、高気圧の勢力が変わり、
台風の影響が出てきたのだそうだ。

夫は、もう意気消沈。
「早退までしてきたのに、なんてこったい。無理して行きたくないな」とのたまう。
でも、金沢のFは昼ごろには出発すると言っていたから、すでに出発済み。
中止はもう無理です。
もたもたと準備をして、午後7時30分過ぎに出発。

9月9日。
待ち合わせ時間の、6時少し過ぎに猿倉到着。
猿倉山荘泊まりのFと合流して、山行の打ち合わせ。
幸い天気の崩れが遅れて、まだ青空も少し見える。
「雨の中の出発」という最悪の事態にはならなかった。

「雨の中でのテント泊は嫌だから、小屋どまりに変更しよう。
天候にもよるが、唐松は止めて、良いところ白馬鑓ケ岳から鑓温泉小屋かな」

7:15分出発。


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案の定、パラパラと小雨が。
天候のせいで気合が入らないのか、夫のペースが遅い。
「写メをしているうちに、おいていかれた」なんて言っているが、
どうも、体調が悪いらしい。
夫の不調をみて、「こんなこともあるんだ」と、俄然、元気が増す私。

8:10分、白馬尻小屋着。
小屋前の広場から、大雪渓方向をを眺めているところに、汗だくの夫が遅れて到着。
9月となったせいか、山岳誌に見るような「大雪渓」の面影はない。
かなりやせ細ってしまっている。


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本格的に雨が降り出し、雨具の上下を着込んだものだから、汗が流れる。
冷たい雪渓上は、雪と雨の温度差から、もうもうとガスが沸いてくる。

自分の汗と、雪渓のガス。さらには、降る雨と三方から攻められて、眼鏡が
真っ白。拭いても、ふいても効果はわずか。
あきらめて眼鏡をはずしてみると、このほうがよっぽど良く見える。

汗だか、雨だか良く分からないが、体中ビショビショな感じがする。

でも、今日の私は元気です。
相変わらず夫が遅れているのです。
Fからも、「今日は絶好調?」なんて聞かれてしまうほどです。


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岩小屋跡からの急登を登っていると、避難小屋が。
真新しいせいか、綺麗で、すごく可愛らしい。
狭いけれど、休むだけなら結構収容できそう。鍵がかかっていたが、
管理人室までありました。

それにしても、白馬岳は水が多い。何回も流れを横切るし、絶えず水の音が
ついてくる。
やっと追いついてきた夫が、「きっと、山頂付近が台地状になっていて、
そこに降った雨水が流れ落ちているんだろう」と、解説する。
何でも良く知っている夫です。

雨、風がさらに強まったところで、頂上宿舎に12:00着。
老舗の山小屋は、さすがに綺麗。乾燥室もある。
濡れたウェアーや登山靴を乾燥室にいれ、個室を確保すると、あとはすることなし。

レストランでのティータイム。ここの、ウィンナーコーヒーはなかなおいしい。
行動食も飽きたから、昼食はウドンとコロッケを注文。これもオイシイ。
夫は、と言えば、当然に生ビール。
その後は、二種類あるワンカップの日本酒を飲み比べ、
「やっぱり、大雪渓酒造のものがおいしい」と、ご満悦です。

時間を持て余していると、母親から着信が。呂律が回らないようで、何か変。心配で
近くに住む姉に様子をみてもらうと、意識障害もあるらしい。
姉は早く帰って来た方が良いよ、と言うが、私達は、もう山の上。
とても、飛んでは帰れない。
心配はあっても、病院に連れて行ってくれた姉の連絡を待つしか術が無い。

そして、検査の結果。CTでは異常が無いが、明日には紹介された病院でMRI検査
を受けると言う。少し安心したものの、悶々としたまま、床につく。

9月10日。
「8時間以上寝ると、身体が痛くなる!」と言って、3時頃に起きてしまったF。
私達は、5時半の朝食まで、時間を持て余してゴロゴロ。
と言うのも、外は濃いガスに覆われ、とてもご来迎は期待できないからだ。


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6時10分、頂上に向けて出発。
慌てて下山しても怪我のもとだから、頂上往復のあと、鑓温泉小屋経由で
猿倉に降りようと考えたからだ。

心配したほどの風は無い。濃いガスの中を急いで行くと、夫の予言したように
緩やかな高原状。季節が早ければ、お花畑が広がっているのだろう。
白馬山荘からわずかで山頂。6時40分着。


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展望はまったく無かったが、Fが持ってきた「みかん」で乾杯。

帰りは、岩屑が敷き詰められた登山路を僅か10分で駆け下り、頂上宿舎に戻った
のが7時丁度。

預けた荷物を引き取って、出発の準備をしていると、フロントのお兄さんが、
「今日は何処まで?」と聞くので、「天気も悪いから鑓温泉小屋までかな」と答えると、
私たちの外見を身ながら、「5時間くらいですね」と教えてくれたので、
「じゃあ、あと3時間くらいかければ、猿倉まで行けますよね」と言うと、
お兄さんは、なんと言ってよいか迷ったらしく、返事は無かった。

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ガスの中を、小走りに杓子岳に向かっていると、一瞬、祖母谷側の餓鬼山の
威容が浮かぶ。
オオーッと喜びの声をあげていると、今度は大雪渓側が浮かぶ。
一面のガスと、右、左と山稜が交互に浮かぶのを繰り返し、やがては秋晴れのような
青空が広がってきた。

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白馬鑓ガ岳8時50分到着。
あんなに大きく剣岳が見える。少し左には槍ガ岳の遠望が。

     <白馬岳を振り返る>               <剣岳>                <我らがマスコット>
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鑓温泉分岐、9時10分着。
ここで、ゆっくり行って鑓温泉小屋に泊まるというFと、母親の容態が心配な私達が
分かれて、一気に猿倉まで駆け下ることにした。

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大出原と鑓温泉小屋間のクサリ場は、かなりヤバイ。
正直、こんな所とは、想像だにしておりませんでした。
クサリ場というより、滝の登攀ルートのようなものです。
よくもまあ、こんな岸壁にルートを見出し、登山路を整備したものだと感心です。

鑓温泉小屋10時10分到着。
コレも、驚きです。
もっと、見晴らしの良い高台に、もっとゆったりと建っているのかと思いきや、
背後には大岸壁が迫り、前は今も雪渓が残る深い谷に落ち込む、その間の
緩斜面に山小屋は建っているではありませんか。

110910_09427E01.jpg     白馬槍温泉
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残念ながら、露天風呂を横目に先を急ぐことにしました。

ここからの登山路もまた予想外。
例えれば、穂高の涸沢カール中腹を、ぐるっと一回りするようなものです。
違うのは、雪渓を残した、鑓沢、杓子沢、三白沢の深い谷をトラバースして行く、
豪快さがあることです。

お花畑  110910_11417E01.jpg

露天風呂を見上げたときに、チラッと目のあった外人さんが追いついてきました。
さっきまで温泉につかっていたのに、なんなのでしょう。
トレイルランのスタイルでピョンぴょん、ヒラリひらりと登ってくる登山者をかわしながら、
あっという間に、消えていってしまいました。

私達も後を追うが、身体の軽さは比べようもありません。
夫が、「オレの若いときも、あんなものだったのかな?」と、しみじみ呟いておりました。

<くの字になった雪渓の右下が鑓温泉です>
雪渓  110910_11437E01.jpg

小日向のコルからの下山路は長い。
ジグザグ道から、沢を幾つか横切り、もう少しという雰囲気になってきてからの
「沢床状」登山路が、延々と続く。

Fと分かれた稜線から、ズーッと駆け通しだが、チョッと膝に違和感が。
なんか、ヤバそうな痛みが走ってきた。
「ここで休んでしまって、歩けなくなってはいけないな」と思い、そのままひた走り。
夫を大幅に引き離して、12時30分、猿倉に到着です。

白馬岳頂上宿舎からスタートして、5時間強で下山できました。

つかれたあ!
それだけではありません。無理にムリを重ねて駆け下ってきたため、
膝が曲がりません。
「小日向の湯」で汗を流そうとして、車を降りたら、なんということか膝が
曲げられないのです。引きずるところを、しっかり夫は見ておりました。

川原に作られた、野趣溢れる(粗末な?)温泉でしっかりマッサージしたら、
かなり良くなりました。鑓温泉小屋に泊まれれば、こんなことにはならな
かったものを!

残念な山行とはなりましたが、母が再検査で、異常がなかったことは
幸いでした。





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Posted by tomo
comment:2   trackback:0
[北アルプス
comment
きれい☆
初コメですなv-22

写真の景色凄いきれいですv-47

うちなら途中で、ばてそうな山の高さの景色でしたWW
2011/10/13 20:49 | | edit posted by かゆー
初コメありがとう
機会があったら一緒に山に行こうね!

楽しみにしていま~すv-281
2011/10/13 20:57 | | edit posted by tomo
comment posting














 

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